マンションの浴室リフォームに失敗しないコツ

公開日：2016-04-19 00:00:00.0

マンションで「リフォームしたい場所」のトップにあげられるのが浴室。浴室は家族全員がその快適さを満喫できる設備であることがその理由のようです。しかし、リフォーム初心者の場合は「リフォーム時期が分からない」「手順が分からない」などで失敗するケースもあります。ではどのような手順でリフォームすれば失敗を防げるのでしょうか。

浴室リフォームの時期と人気設備

マンションの浴室リフォームは15～20年に１回が目安。この経年で浴室内のカビ発生頻度が高まったり、浴槽の劣化が進んで掃除がしにくくなったりと、浴室の使い勝手が悪くなるといわれています。

マンションで使われているユニットバスの最新型は省エネ性能が優れているだけでなく、快適な入浴タイムを過ごせるようさまざまな工夫がこらされています。リフォームをすれば光熱費削減と快適さ向上の一石二鳥を実現できるメリットもあるようです。

浴室リフォームで人気の設備は、自宅でサウナを楽しめる「ミストサウナ」と一般にジャグジーと呼ばれる「気泡浴槽」です。
ミストサウナとは、浴室の天井に取り付けたノズルから温風と一緒に温水を噴霧する装置のこと。体を温水と同じ温度の霧で包んで発汗をうながし、新陳代謝（皮膚老廃物や古い角質の排出）を促すと共に、保温・保湿力を高める効果があるといわれています。
ミストサウナには単独型と、洗濯物の浴室乾燥ができる浴室乾燥暖房機を装備した複合型があります。
ミストサウナは後付けタイプもありますが、導入するなら浴室リフォームとともに導入するのが便利でしょう。
また気泡浴槽（ジャグジー）は、マンションの場合だと振動や騒音により近隣住民とのトラブルを招くこともあります。そのため、事前に管理規約の確認や製品の仕様確認、場合によっては管理の理事会承認など準備が必要な場合もありますので注意が必要です。

浴室リフォームの手順と工事費の目安

マンションの浴室リフォームは、次のような手順で進めるのが失敗しないコツです。

＜手順1　マンション管理規約の確認＞
マンション管理規約には浴室リフォームの可否やリフォームを行う際のルールも記載されています。まずは浴室リフォームの制限事項とリフォーム手続きを確認しましょう。

＜手順2　リフォーム工事会社への下見・見積もり依頼＞
ユニットバスはカプセルのような構造なので、配管スペースを含めたサイズを選ぶ必要があります。
また構造によっては特殊サイズのユニットバスが必要になる場合や、壁を動かさなくても前より大きなサイズのユニットバスを設置できる場合もあります。どのようなサイズが適切か、専門家に確認してもらいましょう。

サイズ決めと平行して工事費の見積もりをしてもらい、費用の確認も行っていきましょう。
この時、併せて見積もり依頼をしたいのが給湯器です。給湯器がなければ浴室が使えず、また給湯器の容量や性能によって浴室とキッチンの湯の使い勝手も異なってきます。したがって、浴室と給湯器はできるだけ一緒にリフォーム工事をするのが、浴室リフォームを効率的に済ませるコツです。
さらに経済性からみれば、給湯器、キッチン、洗面所、トイレなどの水回りはそれぞれ異なる時期に別々にリフォームするより、浴室リフォームに合わせできるだけ一緒にリフォームした方が、リフォーム工事費全体を圧縮できるともいわれています。

＜手順3　近隣挨拶＞
管理組合に対して工事開始の手続きが済んだら浴室リフォーム工事に入りますが、工事前に上下左右の近隣住戸居住者に一言挨拶しておくことが大切です。
なぜかというと浴室リフォーム工事は、どうしても騒音や振動の発生が避けられないからです。近隣トラブルを未然に防ぐためにも、事前の挨拶は是非しておきたいところです。

＜手順4　リフォーム工事開始＞
ユニットバス交換だけのリフォーム工事なら工期は1日か2日です。
古いユニットバスの解体・撤去➡配管➡新しいユニットバスの搬入・組み立て➡浴室の防水加工・器具取り付け➡使用テストの手順で工事が行われます。その間は入浴できないので銭湯、日帰り温泉などマンション周辺の入浴施設がどこにあるのか、工事開始前に調べておきましょう。

浴室リフォームの標準的な工事費は、ユニットバス交換だけの場合は50～100万円、ユニットバス交換+給湯器交換+ミストサウナ複合型の場合は150万円前後が相場のようです。
なお、経済性重視で浴室以外の水回りもまとめてリフォームする場合の標準的な工事費は、単純合算で350万円前後が相場といわれています。
まとめてリフォームをすると重複工事分の費用を圧縮できます。経済的といわれるゆえんです。

2016-04-19 17:59:52.0

リノベーションリフォーム住まいの印象

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