history 歴史

古代から全国の国分寺の中で最大級の規模を誇った武蔵国分寺は、
政治と文化の中心地として栄えていました。
数々の史跡が大切に保存されています。

森の思想「尊敬」過去へこころ開く場所

約1200年の歴史を刻む「武蔵国分寺」

「西国分寺」駅から南に伸びる史跡通り界隈からは、縄文時代の遺跡が発見され、紀元前10世紀以上の昔から人々の生活が、この地で営まれていたことを知ることができます。
本物件の南東側には、奈良時代中頃に建てられた武蔵国の国分寺の遺跡・武蔵国分寺跡があり、国の史跡に指定されています。
この史跡指定地内では尼寺地区とともに、整備が完了し、
2008年4月に市立歴史公園・史跡武蔵国分寺跡として七重塔跡も含めて開園されています。
この武蔵国分尼寺跡と、伝鎌倉街道に隣接した地には、黒鐘公園が広がります。
桜の名所となっている緑豊かな園内は、高低差のある地形を利用したすべり台やクライミングウォールが設置され、休日は家族連れで賑わっています。
黒鐘公園(約770m)に隣接し北方向に伸びる伝鎌倉街道は、鎌倉時代に鎌倉と各地を結ぶ主要道の一つで、 鎌倉以前の幹線道路・東山道と重なる道が現在のこの鎌倉街道にあたります。
当時は、周辺諸国の武士団や物資を運ぶ重要幹線道路でした。
さらに、この道の北方向には姿見の池があります。
姿見の池の由来は、鎌倉時代に恋ヶ窪が鎌倉街道の宿場町であった頃、人々が自らの姿を映していたという言い伝えによるものです。

清流を湛えた国分寺崖線上の、伝統と歴史が宿る場所

〈ザ・ライオンズ武蔵国分寺公園〉の南側の地にある武蔵国分寺は、
聖武天皇が741年頃に仏教の力で民衆を救おうとして建立され、全国でも最大級の規模を誇る国分寺でした。
国府があった府中に近いこともあって、国分寺は武蔵国の政治と文化の中心地として栄えていました。
鎌倉時代になると、国分寺の街は鎌倉と各地を結んだ鎌倉街道の宿場町として、多くの人や物資が行き交いました。
国分寺崖線と雑木林が広がる、武蔵野の本格的な開発がはじまるのは江戸中期以降。
今では、この新田開発の名残で、国分寺市内の農地は整然とした区画が広がっています。
昭和30年代以降になると、宅地開発が進み武蔵国分寺の遺跡が次々と発掘。
発掘が進むにつれて、創建当時の姿がだんだんと明らかになり、
その成果は西元町にある武蔵国分寺跡資料館(約630m)で公開されています。

森の思想「恩恵」瞳を癒す潤いの環境

国分寺の自然と歴史の源を巡る

〈ザ・ライオンズ武蔵国分寺公園〉の東側には、
武蔵国分寺公園(約210m)が広がっています。
公園北側にある泉地区では、一周500mの「円形芝生広場」 を
中心にしてケヤキなどの木々が生い茂り、
「武蔵野の池」や「霧の噴水」が配されています。
南側の西元地区では、「こもれび広場」を中心に休憩所や「野鳥の森」があり、
真姿の池やお鷹の道につづいています。
たっぷりとした樹木と広場は、森がもつ四季の移り変わりや
自然の息吹を伝えてくれます。
さらに、本公園の西側には東山道武蔵路があり、これは古代(8世紀頃)に
都と各国府を結んでいた官道の一つ、東山道の支道跡で、
本物件の隣接地でも公園として整備されています。
日々の暮らしのなかで、緑にあふれた武蔵野の地の魅力を
十分に享受できる立地です。

国分寺市立第四小学校(約200m)

「解放・共生・交流」をキーコンセプトとして、間仕切りのないオープンスペースが活用された学年経営を、国分寺市ではじめて採用された小学校。屋上緑化、太陽光発電、風力発電などが採り入れられ、エコロジーに積極的に取り組んだ、地球環境にやさしい教育環境が整っています。

武蔵国分寺公園(約210m)

武蔵国分寺公園の北側の円形芝生広場は、災害時の避難広場となっています。透水性の舗装道路等で雨水の地下浸透を図り、湧水の保全に寄与されています。南側地区は、国分寺崖線の水源の維持を図る「保全ゾーン」であり、さまざまな樹木が利用された樹林広場となっています。

武蔵国分寺(約510m)

現存する武蔵国分寺は、医王山国分寺と称し、新義真言宗豊山派の寺院となっています。1733年に再建されたもので、本尊は薬師如来で、国指定の重要文化財となっています。

万葉植物園 (500m)

国分寺が建立された頃に万葉集が編まれたことから、 約8,019m²の園内には、万葉集で詠まれている草木のうち約160種が植えられています。植物と詠まれた歌によって、当時の詠み人を偲ぶことができます。

お鷹の道 (約500m)

お鷹の道は、国分寺崖線の湧水を集めて野川にそそぐ清流沿いの小道。これはこの地が江戸時代の徳川家の鷹場であったことに由来し、昭和47~48年に国分寺市が遊歩道として整備しています。

真姿の池湧水群 (約730m)

環境省の「名水百選」に選定(昭和60年)された 真姿の池湧水群は、東京都の都市計画国分寺緑地に指定されています。東京を代表する湧水の価値を文化財として評価された、最初の自然地理的名勝でもあります。

国分寺崖線

国分寺崖線は10万年以上の歳月をかけて、多摩川が武蔵野台地を削り取ってできた段丘です。周辺には、樹木や湧水などが多く残り、人間や生物にとって重要な潤いの空間となっています。また、この崖線に沿って「深大寺」をはじめとした、名だたる邸宅街が並んでいます。
※表示内容は2022年6月の調査時点のものです。