かつてこの地は清冽な湧き水に恵まれ、下流の田畑を潤してきました。水を求めて集まった人々の感謝の心は、素朴な水神信仰を生んでいきます。やがて仏教が伝来すると、自然とこの境域に寺が建立されました。それが浅草の浅草寺に次ぐ、都内第二の古刹「深大寺」です。
733年、奈良時代に満功上人(まんくうしょうにん)が開創したと『縁起』にはあり、泉の湧く場所に建てられたとされます。古代からの清らかな流れを汲み、今でも寺をとりまく自然は静謐そのもの。一方で、寺の門前周辺は名物・深大寺そばに惹かれた多くの人々で賑わいをみせます。毎年3月3日~4日に行われ「深大寺だるま市」として知られる厄除元三大大師祭は”日本三大だるま市”のひとつ。老若男女の憩いの場所として広く親しまれています。
この深大寺の近くにあった苗園を戦後に神代緑地として公開し、昭和36年に都内唯一の植物公園として開園されたのが「神代植物公園」。数多くの植物たちが、武蔵野の面影を残す豊かな自然環境を形成。自然と身近に触れ合うことができます。