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地価・市況

2017-07-26 00:00:00.0

民間住宅投資、貸家着工減等背景に微減

 (一財)建設経済研究所と(一財)経済調査会 経済調査研究所は26日、「建設経済モデルによる建設投資の見通し」を発表した。2017年1〜3月期の国民経済計算(四半期別GDP速報)を踏まえ、17〜18年度の年度別・四半期別の建設投資見通しを予測している。
 17年度の建設投資は53兆1,100億円(前年度比1.2%増)、18年度は51兆200億円(同3.9%減)と予測。このうち、政府建設投資は17年度21兆7,800億円(同3.3%増)と予測。16年度補正予算の一部出来高の実現を想定し、16年度を上回る水準とした。18年度は19兆6,200億円(同9.9%減)と、20兆円を下回る見込み。
 民間住宅投資については、17年度は持ち家や分譲戸建ての着工増はあるものの、貸家と分譲マンションの着工減の影響から、15兆4,100億円(同1.7%減)とした。18年度は住宅ローン金利が低い状態が続くことや、消費増税の駆け込み需要から着工は増加するとし、15兆5,100億円(同0.6%増)と予測した。住宅着工件数については、17年度96万2,000戸(前年度比1.3%減)、18年度96万2,000戸(同0.0%)と予測した。
 また、民間非住宅建設投資は、企業の設備投資は持ち直しており、今後も底堅く推移していくことが見込まれることから、17年度が15兆9,200億円(同1.4%増)、18年度が15兆8,900億円(同0.2%減)と予測している。