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地価・市況

2017-11-21 00:00:00.0

オフィス賃料、上昇幅が拡大/JREI調査

(一財)日本不動産研究所(JREI)は21日、2017年9月末現在の「全国賃料統計」調査結果を発表した。毎年9月末に、全国主要都市のオフィス76ポイント、共同住宅158ポイントを対象にモデル建物の新規賃料を査定、指数化している。指数は2005年を100としたもの。1996年9月末の調査開始以来、今回で22回目。
 オフィス賃料指数は全国平均で指数96.7(前回調査:94.9)・変動率1.9%上昇となった。全地点の3割強が上昇しており、昨年よりも上昇幅が拡大。ファンドバブル期(07年)と比較すると、上昇地点数は近づいているものの、5%以上の上昇が07年の調査で20地点であるのに対して、今回は5地点と少なく、薄く広い範囲での賃料上昇といえる。
 都市圏別では、東京圏が指数101.2(同:99.4)・変動率1.8%上昇、東京都区部が指数102.7(同:101.0)・変動率1.8%上昇。名古屋圏が指数94.2(同:93.5)・変動率0.7%上昇と、上昇幅が縮小。大阪圏は指数93.7(同:90.4)・変動率3.6%と上昇幅が拡大した。
 また、共同住宅賃料は、全国平均で指数97.0(同:96.9)・変動率0.1%上昇。横ばいの地点が約8割と多く、前年に引き続きほぼ横ばいの状況が継続した。地方別では、関東地方が指数97.0(同:96.7)・変動率0.3%上昇、北陸地方が指数97.2(同:97.1)・変動率0.1%上昇、中国地方が指数99.7(同:99.2)・変動率0.5%上昇と、小幅な上昇が継続しており、それ以外の地方では0.1%の下落または横ばいで、全体的にはほぼ横ばいで推移した。