（公財）東日本不動産流通機構は11日、2012年5月度の首都圏の市場動向を発表した。

　同月の中古マンション成約件数は2,353件（前年同月比4.5％増）で、前年同月比で3ヵ月連続増加したが、増加率は大幅に縮小した。都県別では、東京都が1,085件（同11.3％増）、埼玉県が324件（同2.2％増）、千葉県が308件（同8.5％増）、神奈川県が636件（同▲5.8％）と、東京都のみ2桁増を維持したが、神奈川県は前年割れとなった。

　成約単価は、1平方メートル当たり37万6,400円（同▲3.2％）で11ヵ月連続の前年割れ。平均価格は2,449万円（同▲3.2％）と3ヵ月ぶりに前年同月を下回った。新規登録件数は1万4,859件（同4.7％増）と26ヵ月連続で前年同月を上回ったが、増加率は2ヵ月連続の1桁台。在庫件数は4万5,403件（同16.4％増）で、20ヵ月連続の2桁増、12ヵ月連続の4万件超と高水準で推移している。

　一方、中古戸建住宅の成約件数は904件（同6.2％増）、埼玉県を除く1都2県は前年同月を上回っている。成約平均価格は2,879万円（同▲2.9％）と、5ヵ月ぶりの下落。