地価・市況
2012-07-26 00:00:00.0
首都圏「お買い得」駅、4年連続で「外苑前」に/東京カンテイ調査
(株)東京カンテイは26日、首都圏における過去10年間(2002〜11年)の中古マンション資産倍率「マンションPBR」と賃料相場から、マンション駅別利回りを試算、お買い得駅ランキングとして発表した。
「マンションPBR」とは、マンションの資産価値が新築分譲時の何倍になっているかを示した数値。「マンションPBR」=10年平均中古マンション価格/10年平均新築マンション価格で表わす。
今回の第1位は、東京メトロ銀座線「外苑前」で、4年連続のトップ。差益(売却益+運用益)は8,729万円(前回9,774万円)、年利も11.2%から10.0%へとやや縮小するなど、中古マンション市況の悪化や賃料水準の低下が反映された。
第2位は東京メトロ銀座線「表参道」で6,590万円、第3位は東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」で6,120万円と続き、直近3年間ではいずれも5位以内にランクインしており、安定したお買い得度を維持。賃料の上昇により、東京メトロ銀座線「虎の門」が前回第22位から第9位に、横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい」が前回第27位から第15位に大幅にランクを上げた。
上位30駅が位置する行政区を見ると、依然として港区の駅が15駅と最も多く、お買い得度が際立つ状況が続いている。
ランキング上位30位のうち、東京メトロ日比谷線「広尾」(第28位)を除く29駅では、資産倍率が1倍を超え、月額賃料はすべての駅で25万円以上となり、高水準で安定した運用益を生み出す要因となっている。