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統計

2012-09-20 00:00:00.0

1都3県の会社員、自宅と会社との理想の距離「24分」「5駅」/アットホーム調査

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は20日、「自宅と会社の理想の距離と近隣住宅手当」についてのアンケート調査を実施、その結果を発表した。1都3県在住で東京都内に勤務している、賃貸住宅で一人暮らしの20歳代会社員の男女600名が対象。8月17〜21日にインターネットで調査した。

 自宅と会社との理想の距離は「ある程度離れていたい」が52.2%に上り、時間では平均値で「24分」、駅数が「5駅」離れていたいと考えていることが分かった。

 ただし、会社の近くに住むことを条件として支給される「近隣住宅手当」の制度があったら利用したいは76.7%に上り、「5駅以上離れていた」と回答した人でも同制度が利用できるなら「会社の近く(2駅以内)に住んでもいい」との回答が全体の93.4%となった。その際の理想支給額は、平均4万5,568円であることも明らかになった。
 一方「近隣住宅手当」制度自体の認知度は9.5%、「会社に同様の制度がある」との回答は8.3%で、採用企業の少なさがうかがえる。
 ちなみに「近隣住宅手当」とは、会社から一定の距離圏内に住む従業員に対し、手当(補助金)を支給するもので、会社の近くに住むことで通勤による負担を減らし、コンディションの良い状態で業務にあたらせることで効率を上げるといった目的で採用される制度。

 同社は、「20歳代会社員の多くが、仕事とプライベートを切り替えるために、会社とは『ある程度の距離を保ちたい』と考えている一方、手当が出るのであれば会社の近くに住んでも構わないといった意識がある」と分析している。