2013-06-11 00:00:00.0
グローバル小売業者の新規海外進出先、香港がトップに/CBRE調査
シービーアールイー(株)(CBRE)は11日、「2013年版グローバル小売業の店舗展開調査」を発表。グローバル小売業者の新規海外進出先は、香港が世界トップとなった。
トップ・グローバル小売業者320社の海外進出動向を200以上の都市で調査し、まとめたもの。それによると、グローバル小売業者は12年、広範な市場に進出し、81%に上る都市で少なくとも1社が新たに店舗をオープンした。
海外展開に関して、最も積極的なのは米国の小売業者で、従来、米国の小売業者はアジアと西ヨーロッパの市場を重視してきたが、最近は中東、中欧・東欧、中南米へも積極的に進出している。またイタリア、イギリス、フランスの小売業者も非常に積極的で、それぞれの地盤地域の他に、アジアへの進出も活発化している。
香港は、従来、香港をターゲットとしていた高級ファッション・ブランドにとどまらず、全分野の小売業者計51社が進出し、最も人気のある進出先となっている。こうした新規進出店舗は欧州の小売業者が主だが、米国、日本、韓国からも進出。
新興市場5都市がトップ20入りしたのも今回の結果の特徴。39店が新規進出したキエフ(ウクライナ)が第2位となり、他にもブラジルのサンパウロ(25店)、ルーマニアのヤシ(19店)などへの進出も目立った。
また、第3位のベルリン(28店)のほか、ドイツの都市が、10位のフランクフルト(20店)、12位のハンブルク(19店)、ミュンヘン(19店)と、トップ20中4都市がランクイン。ドイツの失業率の低さ、賃金の上昇、史上最高値を記録した就業率など、消費の好条件が揃っていることによるものと同社では分析している。