2013-10-31 00:00:00.0
首都圏新築マンションの収益性ランキング、「川崎」がトップ/東京カンテイ調査
(株)東京カンテイは30日、三大都市圏主要駅・主要エリアの「2013年新築マンションPERランキング」を発表した。「マンションPER」とは、マンション価格が同じ駅圏の分譲マンション賃料の何年分に相当するかを指数化したもので、マンション価格を月額賃料の12倍で割って算出。PERが低ければ収益性が高く、高ければ収益性は低い。
同年の新築マンションPERは23.98(前年比:0.15ポイント上昇)と若干悪化した。平均賃料(70平方メートル当たり16万7,685円)がわずかに上昇したのに対し、新築マンションの平均価格(同4,789万円)も3年ぶりに上昇したことが影響したもの。PERは、2011年に改善した後は、マンション価格の上昇により上昇。収益性は低下しつつある。
PERがもっとも低い(収益性が高い)駅は、「川崎」の15.61で、昨年10位から大幅なランクアップ。良好な交通・生活利便性を有し、値ごろ感のある新築マンション供給により、価格が下落しているため。2位は「伊勢佐木長者町」(16.15)、3位は「浮間舟戸」(16.44)となった。その他、ランキング上位には「西日暮里」(6位:16.95)や「北千住」(4位:16.48)など、都心から郊外のターミナル駅周辺に位置し良好な賃料水準を維持する駅や、「越谷レイクタウン」(7位:17.04)や「海浜幕張」(9位:17.22)など月額賃料15万円未満でも新築マンションが比較的安価に販売されたたことで良好な収益性を占める駅が多かった。
一方、PERが最も高かったのは、東京メトロ南北線「溜池山王」駅の37.34。「飯田橋」(4位:32.81)や「半蔵門」(5位:32.72)など、都心一等地に位置する駅は、高級物件の新規供給によってマンションPERが高くなった。