2014-05-12 00:00:00.0
「既存住宅現況検査技術者講習」、対象や開催地を拡大し6月開講/住宅瑕疵担保責任保険協会
(一社)住宅瑕疵担保責任保険協会は、「第2回 既存住宅現況検査技術者講習」の募集を開始する。
同講習は、中古住宅のインスペクション(現況検査)方法の統一化や検査業務のスペシャリスト輩出を目的に、2013年6月に国土交通省が発表した「既存住宅インスペクションガイドライン」の内容に準拠して、既存住宅売買瑕疵保険の検査基準等を盛り込んだもの。修了考査を受けた後、合格者には登録証を発行している。第1回では2,563人名の合格者を出した。
前回予想以上の反響を得て、追加開催も行なったことから、今回は新たに7都市を追加し、全国15都市で開催。累計2,600名が参加できるようにした。
また、前回は受講対象を「建築士事務所もしくは登録住宅性能評価機関に所属する」建築士または適合判定資格者としていたところを、今回からすべての建築士または適合判定資格者に拡大する。「大手ゼネコンやディベロッパーなど建築事務所以外に所属する建築士からも反響が高かった」(検査技術者登録制度委員会委員長・梅田一彦氏)ため。長期優良住宅化リフォーム推進事業で使用する現況検査チェックシートの記入方法なども、よりわかりやすく解説している。
受講料は2万5,920円。開催期間は6月16日〜7月10日。申込締切は各開催日の2週間前まで。なお、今回より(一社)日本建築士事務所協会連合会、(一社)日本木造住宅産業協会との共同講習の実施も予定している。その場合の受講料はそれぞれの協会に問い合わせる。
12日の会見で同協会代表理事の早川 博氏は「これまで受注が伸び悩んできた既存住宅売買瑕疵保険も昨年少額短期タイプを出してから順調に契約件数が伸びている。個人間売買タイプの保険では、既存住宅現況検査技術者登録者による検査を行なった場合、保険法人の検査を書面のみにできるため、より一層注目されていくだろう」等と述べた。