地価・市況
2014-07-10 00:00:00.0
東京都心5区のビル空室率、09年5月以来の改善/三幸エステート調査
三幸エステート(株)は10日、2014年6月度の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷区)と全国6大都市(東京23区、札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市)の大規模ビル市場動向をまとめた「オフィスマーケット2014年7月号」を公表した。
東京都心5区の空室率は4.49%(前月比0.5ポイント低下)と、大幅に改善した。同地区の大規模ビルの空室率が4.5%を下回るのは、09年5月以来。大型の成約事例も目立ち、内部増床中心から、拠点統合を含む本格的な移転ニーズの需要がみられるようになったとしている。
募集賃料については、1坪当たり1万8,517円(同98円上昇)と回復。需給バランスの改善を受け、募集賃料の引き上げの動きもみられるが、一部の競争力のあるビルに限られ、本格的な賃料上昇というには時期尚早とみている。
全国6大都市の空室率については、東京23区4.9%(同0.4ポイント減)、札幌市6.9%(同0.2ポイント増)、仙台市9.8%(同0.5ポイント減)、名古屋市6.6%(同増減なし)、大阪市7.9%(同0.1ポイント減)、福岡市6.0%(同0.2ポイント増)となった。