2014-08-20 00:00:00.0
エネルギー制御システム市場、2020年に向け拡大進む/富士経済調査
(株)富士経済は19日、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の国内市場調査の結果を公表した。
2013年のEMSのシステム、機器、サービスなど関連市場規模はシステム909億円、機器2,553億円、サービス1,026億円となった。システムと機器について重複する部分があるため、全体の市場規模は算出していない。
システムについては13年にHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)など各品目で拡大、特に12年から補助金のあるHEMSの市場規模が大きく拡大した。
機器についても再生可能エネルギーの全量買取制度の影響で太陽光発電向けのパワーコンディショナが大きく増えた。
サービス市場では、オンサイト型のエネルギーサービスが13年に1,000億円を突破。省エネサービスは長期的にもじわり拡大を続ける見込み。
14年については、システム市場ではHEMS補助金の支給要件が厳しくなったことやBEMS補助金の終了による需要減少により規模縮小を見込む。機器市場ではスマートメーターの本格導入が進むことで市場規模はさらに拡大すると予測している。
長期的にはシステム市場でもHEMSをはじめとして拡大基調になると予測。2020年にはシステム1,553億円(13年比70.8%増)、機器4,452億円(同74.4%増)、サービス1,477億円(同44.0%増)を見込む。
同社は、今後の市場拡大について、電力小売りの完全自由化、再生可能エネルギーの増加、分散型電源市場の拡大、家庭向けサービスの充実といった4点をポイントに掲げた。