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2016-07-21 00:00:00.0

「ペットリフォーム」に注力。ペット販売大手と提携し、東京・大阪にショールーム/大京グループ

 大京グループのリフォーム会社である(株)大京リフォーム・デザイン(東京都渋谷区、代表取締役社長:豊田耕三氏)は、ペット販売大手の(株)AHB(東京都江東区、代表取締役社長:川口雅章氏)と提携し、ペットリフォーム推進に向けた情報収集、商品開発などを共同で展開。両社の目指すペットリフォームのコンセプトイメージを表現したショールームを、東京と大阪に開設する。

 大京リフォーム・デザインは新たにペットリフォームのブランド「L's PET REFORM」を立ち上げ、グループが管理するマンション入居者等に提案していく。

 単身・二人暮らし、高齢のマンション居住者の間でペットを家族同様に考える傾向が高まっていること、ペット購入層とリフォーム志向層が重なっていること、ペットリフォームの認知度が低く普及が待たれることから、両社で「ペットにも居住者にも快適で、デザイン性も重視した空間創造リフォーム」を提案。AHBのペット販売店等で集めたペット愛好家の住ニーズを、大京リフォーム・デザインの商品企画にフィードバックしていく。

 当面は、「猫」との生活を意識したリフォームを提案。ショールームのほか、AHBの全国のペットショップ店舗でもペットリフォームの情報発信を行なう。

 21日、東京・お台場に開設したショールームでは、猫が滑りにくいフローリングや部屋に梁のようにわたすキャットウォーク、防汚処理された畳、ステップなどを展示し、猫との共生空間をイメージしやすいようにした。

 同日会見した大京リフォーム・デザインの豊田社長は「住まい方の多様化でペットを家族と同等に愛するマンション居住者が増えている。その一方でペットリフォームは普及しておらず、市場拡大の余地は大きい。AHBさんの知見を生かし、数年後にはペットリフォームといえば大京というポジションを確立したい」と抱負を語った。請負価格については「数万円から1,000万円台までさまざま。単価を上げるという考えではなく、リフォームを我慢している層で訴求して需要を掘り起こしたい」とした。

 また、AHBの川口社長は「動物と一緒に暮らすことが難しい世の中になってきている。ペットと飼い主が幸せに暮らせる住まいを、大京リフォーム・デザインさんとともに考えていきたい」と語った。

 ショールームは今後、大阪・守口、千葉、名古屋での開設を計画。顧客の反響などを見ながら全国展開も検討していく。なお、大京リフォーム・デザインの15年度のリフォーム受注件数は約7,000件。2016年度はペットリフォーム受注を40件見込んでいる。