2016-10-27 00:00:00.0
三大都市圏オフィス市場予測、東京の20年以降の賃料は横ばいか/JREI、三鬼商事
(一財)日本不動産研究所と三鬼商事(株)で構成する「オフィス市場動向研究会」は27日、2025年までの東京・大阪・名古屋のオフィス賃料予測を発表した。日本経済研究センターがマクロ経済予測として、「標準シナリオ」(以下、標準)と「改革シナリオ」(以下、改革)の2通りの予測を行なったことを受け、当賃料予測も2通りの予測した。
東京ビジネス地区は、17年までは賃料が上昇を続けるが、18・19年の大量供給により空室率が上昇し、賃料はやや下落すると予測。
20年の空室率は標準が4.6%、改革が3.8%とほぼ横ばい。賃料は標準がマイナス0.8%減と微減し、改革は0.9%増と微増。
25年の標準の空室率は4.5%、賃料指数は116と、空室量も賃料も横ばい。改革は空室率3.2%と低下、賃料指数は138と2%前後の上昇が継続すると見ている。
大阪ビジネス地区は、18年まで新規供給が少なく、賃料は3〜5%上昇。19年の新規供給がやや多く、一息つく状況。
20年の空室率は標準が5.1%、改革が4.7%に低下し、賃料は3%前後上昇。25年は標準の空室率が4.9%、賃料指数129と横ばい。改革は空室率が3.6%に低下、賃料指数は112と2%前後上昇が継続している。
名古屋ビジネス地区は、15〜17年の名古屋駅周辺の大量供給で17年に賃料が下落するが、影響は小幅にとどまると予測。
20年は標準で空室率7.1%、賃料1.8%増。改革は空室率5.2%、賃料4.9%上昇。25年は標準が空室率は6.6%で微減、賃料指数は107と微増。改革は空室率が低下して4.2%、賃料指数は126で、3%前後上昇が継続すると予測している。