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2018-08-27 00:00:00.0

50階超マンション、南向き優位の法則弱まる













 (株)マーキュリーは、新築分譲マンション住戸において、階数・方位がどのように価格に影響するのか分析した。
 首都圏で2009年から18年の10年間に供給された物件を対象に調査。物件の平均坪単価を1として各住戸の坪単価を指数化。階数別・方位別でどのような動きになるのかを分析した。
 25〜29階の西向きを基準とした階数帯ごとの方位別価格差は、南向き、南東向き、南西向きが5階以上、東向き、西向きが25階以上、北西、東向きが30階以上、北向きが40階以上でおおむね平均坪単価を上回る価格設定となっていることが分かった。
 南向きを1としたときの階数帯ごとの方位別価格差は、南西、南東向きがマイナス4%未満、東向きがマイナス4〜マイナス10%未満、西、北西、北東向きもマイナス4〜マイナス10%程度。低層階からマイナス幅が大きくなる傾向。また、真北向きはマイナス5〜マイナス13%とマイナス幅が最も大きかった。
 一方、50階以上では、南向き以外の方位と南向きとの差が縮小する傾向もみられ、特に55階以上では、南向きを大きく上回る方位も見られた。方位は南向き、階数は高層階に行けば行くほど価格が上昇することが今回のデータから見ることができたものの、50階以上の高層階の住戸は「南向きが高い」という法則が成立しない可能性を示唆した。