HOME沖縄いろいろ見聞記 > 月別アーカイブ「2015年05月」

沖縄いろいろ見聞記

2015年05月沖縄歳時記

『清明祭でにぎわうお墓』

清明祭とは方言で「シーミー」と呼ばれる行事で、中国の清明節が由来と考えられています。

旧盆、十六日祭と並び、沖縄の祖先祭祀を代表する大切な行事のひとつ。二十四節季の清明の頃、4月に行われます。この時期になるとあちこちのお墓では、お墓の掃除を行い墓前に親族一同が集います。そこで、供物を供え重箱料理を食べるのが「シーミー」なのです。

それはまさにお墓でピクニックをしているような光景。偶然、通りかかった観光客の皆さんがビックリしたというエピソードもよく聞かれます。

沖縄のお墓は、親族一同が集っても十分に座れるような広いスペースを持つ亀甲墓というスタイルのお墓が多く、中でも門中墓は非常に大きな規模の墓です。その広い墓で、先祖に祈りを捧げごちそうを食べて、お互いの近況を報告し合う。つながりを大切にする沖縄の文化が「シーミー」には息づいています。

お墓の前に親族が集まります。

お墓の前に親族が集まります。

あの世のお金である『ウチカビ』乗せ、重箱に詰めた料理やお菓子をお供えします。

あの世のお金である『ウチカビ』乗せ、重箱に詰めた料理やお菓子をお供えします。

お供えが済んだら、各家庭から持ち寄った料理を親族一同でいただきます。

お供えが済んだら、各家庭から持ち寄った料理を親族一同でいただきます。

2015年05月沖縄・住まいのトリビア

『月桃で梅雨対策』

5月になると沖縄は一足早く梅雨のシーズンに突入します。
高温多湿な沖縄では、梅雨対策として衣類の管理も大切な事をご存知ですか?平均気温が24~26℃程になり、湿気も多い沖縄では冬物などを仕舞う際には湿気対策が必要です。クリーニング後に大切な革のジャケットやコートを保管していたら、青カビが・・・という話もよくあるのです。

そんな憂鬱な梅雨の時期を爽やかにしてくれるのが、沖縄の代表的なハーブとも言える月桃(方言名=サンニン)。沖縄では昔から、お餅やおまんじゅうを包むのに利用され親しまれています。独特の香りを持つ月桃は、葉の成分には防虫・防カビ・抗菌作用があり消臭剤や防虫剤などの商品もあります。衣類タンスに乾燥した月桃の葉を入れて防虫・防カビ材として利用される方や、食器棚や台所に置いて虫除けにされる方も。

ショウガ科の植物である月桃は、梅雨の時期に白い美しい花を咲かせます。鬱陶しい梅雨の時期でも、自然のハーブである月桃で爽やかに毎日の暮らしを楽しんではいかがでしょう。

月桃で梅雨対策