HOME沖縄いろいろ見聞記 > 月別アーカイブ「2017年01月」

沖縄いろいろ見聞記

2017年01月沖縄歳時記

『トゥシビーは一族の一大行事』

沖縄では、自分の干支の年を生まれ年といい、自分の干支の年が巡ってくると無病息災を願って生年祝い「トゥシビー」を行ないます。
「トゥシビー」は数えの13歳から始まり、数え97歳まで12年ごとに「トゥシビー」があります。数えの13歳のお祝いである13祝い以外は、60歳の還暦祝いと、数え73歳の古希祝い、さらに85歳の祝い、88歳で行なう長寿のお祝い(トーカチ)も、正確には生年祝いではありませんがトゥシビーと呼ばれる事が多いです。

トゥシビーの中でも97歳の「カジマヤー」祝いは盛大でオープンカーに乗りパレードする風景がニュースで良く取り上げられます。「トゥシビー」は、家族や親族挙げての一大行事なのでホテルや式場で行われる事が多く、結婚式さながらに主人公であるおじぃやおばぁは紅型や着物などの晴れ着を着て、祝いの席は盛り上がります。余興なども披露されごちそうを皆で楽しむのが沖縄の「トゥシビー」スタイル。長寿にあやかり、一族の絆を深めるのが沖縄らしいと言えるでしょう。

トゥシビー

2017年01月沖縄・住まいのトリビア

『しめ縄も沖縄スタイル』

新年を迎えるにあたり、玄関にしめ縄を飾るのは南国沖縄でも同じです。
しめ縄と言えば、全国共通のような気がしますが、沖縄式のしめ縄があるのです。

沖縄式のしめ縄は、みかんなどの柑橘系の果物の下に昆布で巻いた炭がくくりつけられているのが定番。見た目は少し地味目な印象ですが飾りには意味があるそうです。
ミカンは橙(だいだい)炭はタンと昆布は喜ぶ(よろこんぶ)を表し、だじゃれのようですが「代々、たんと喜ぶ」という子孫繁栄の意味が込められているそうです。
わらで作るのは、作物が豊かに実るようにとの願いからだとか。豊穣の意味も込められているのですね。スーパーでは、「沖縄式しめ縄」として売られています。新年も、このしめ縄で沖縄らしく祝ってみてはいかがでしょうか。

しめ縄 しめ縄