2017年05月沖縄歳時記
『子どもの健やかな成長を願うユッカヌヒー』
全国的に5月5日はこどもの日ですが、沖縄にはユッカヌヒーという風習があるのをご存知でしょうか?
ユッカヌヒーとは、沖縄の方言で「4日の日」という意味で旧暦の5月4日のこと。(ちなみに、2017年のユッカヌヒーは5月29日です)ユッカヌヒーには、昔から子ども達の健康や成長を願いおもちゃやお菓子を贈る風習がありました。
昔は張り子の馬などのおもちゃをもらい、チンビンやポーポーなどのお菓子を食べるのを子ども達は何よりも楽しみにしていたのです。つまり、ユッカヌヒーが「沖縄版こどもの日」というワケです。
ユッカヌヒーの風習が今でも色濃く残るのは海人(漁師)の街として有名な糸満市。同じ時期にハーリーも行われるので街自体が活気を帯びて華やぎます。さすがに現在では、おもちゃは現代のものですが、昔も今も変わらずに子ども達はユッカヌヒーを楽しみにしています。