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沖縄いろいろ見聞記

2017年05月沖縄歳時記

『子どもの健やかな成長を願うユッカヌヒー』

全国的に5月5日はこどもの日ですが、沖縄にはユッカヌヒーという風習があるのをご存知でしょうか?

ユッカヌヒーとは、沖縄の方言で「4日の日」という意味で旧暦の5月4日のこと。(ちなみに、2017年のユッカヌヒーは5月29日です)ユッカヌヒーには、昔から子ども達の健康や成長を願いおもちゃやお菓子を贈る風習がありました。
昔は張り子の馬などのおもちゃをもらい、チンビンやポーポーなどのお菓子を食べるのを子ども達は何よりも楽しみにしていたのです。つまり、ユッカヌヒーが「沖縄版こどもの日」というワケです。

ユッカヌヒーの風習が今でも色濃く残るのは海人(漁師)の街として有名な糸満市。同じ時期にハーリーも行われるので街自体が活気を帯びて華やぎます。さすがに現在では、おもちゃは現代のものですが、昔も今も変わらずに子ども達はユッカヌヒーを楽しみにしています。

ユッカヌヒー ハーリー

2017年05月沖縄・住まいのトリビア

『沖縄のクレープおやつ♪ポーポー&チンビン』

「ポーポー」&「チンビン」は、沖縄人にとってソウルフードとも言える沖縄を代表する家庭のお菓子。小麦粉を水で溶いてクレープ状に焼き、油味噌(豚肉と味噌を炒めたもの)を入れてくるくる巻いたものが「ポーポー」。黒糖と小麦粉を混ぜ、水で溶いた生地をやはりクレープ状に焼きポーポーと同様に巻いたのが「チンビン」です。

簡単に出来るので、各家庭の味がありお母さんの味と言ってもよいものです。最近では、便利なチンビン専用のミックス粉も販売されています。スーパーや商店などでも販売されているので、生活に溶け込んでいるおやつとも言えるでしょう。

もちもちとした食感や、素朴で懐かしい味わいは、まさにやさしいお袋の料理。子どもと一緒にホットプレートでつくり、くるくる巻くのも楽しいですよ。3時のおやつに試してみてはいかがですか?

ポーポー&チンビン