沖縄では、宴会や会議などの際に挨拶として「ぐすーよー ちゅー うがなびら」=（皆さん、ご機嫌いかがですか？）と語り始める方がいらっしゃいます。これは、伝統的な琉球方言を見直そうという動きから、沖縄県が県を挙げて推奨している「しまくとぅば＝島言葉」です。

沖縄では戦後から標準語を話しましょうという運動が実施され、伝統的な島言葉が使われないようになりました。今では、島言葉を日常会話として話せるのは高齢層が中心になっています。

そこで、大切な郷土文化である島言葉を残そうという気運が高まり、沖縄県では2006年に、「沖縄県各地域のしまくとぅばをの次世代へ継承していこう」との趣旨で、「しまくとぅば＝島言葉」の日を制定。

現在では、小中学校の子供達が学校行事や授業を通して島言葉にふれあえる機会を作ったり、高校でも、国語の授業等で学ぶようにしているそうです。大切な沖縄ならではの言葉を、次世代がしっかり受け継ぐようになることを願います。