世田谷区の地域情報
・概要
世田谷区は東京都の南西部に位置しています。世田谷区は東京23区の中で最も多くの人口を抱え、高級住宅地が形成されています。単身者や核家族など、小規模世帯が多いことが特徴です。世田谷区は烏山地域や北沢地域、砧地域、世田谷地域、玉川地域の5つのエリアに分けられます。下北沢や二子玉川などの駅前は商業地としても栄え、世田谷区内には美術館や劇場などの文化施設も点在しています。
・世田谷区の由来や歴史
戦前、1932年に東京市が拡張されることとなり、世田谷町と駒沢町、玉川村、松沢村が統合され、世田谷区が誕生しました。1936年には、砧村と千歳村が世田谷区に編入され、現在の世田谷区の区域となっています。農村だった世田谷区は、戦後、住宅地へと変遷してきました。
世田谷区の交通アクセス
世田谷区内には、主に東西に電車が通っているのが特徴です。世田谷区からは、新宿や渋谷にアクセスしやすく、新宿へは小田急小田原線と京王線でアクセス出来ます。渋谷へは京王井の頭線と東急田園都市線でアクセス出来ます。二子玉川駅と大井町を結ぶ東急大井町線、目黒駅へ向かう東急目黒線も通っています。また、三軒茶屋駅から下高井戸駅間を走る世田谷線は路面電車です。
世田谷区内の道路網は、南北に環七や環八、東西に国道246号線が走り、用賀には東名高速道路の東京インターチェンジがあります。公共交通機関での南北の移動は路線バスが中心です。
世田谷区の生活情報
世田谷区は住宅街が中心ですが、下北沢駅周辺は古着屋やカフェ、劇場が集まる若者に人気のエリアです。二子玉川駅周辺は西口側に百貨店が立地し、東口側は再開発によって、ショッピングモールやホテル、オフィスなどの大型複合施設が立っています。三軒茶屋駅周辺は商店街が多く、世田谷区の中でも下町の風情があるエリアです。雑貨店やカフェの多い自由が丘駅周辺の南口側の一部は、世田谷区に含まれます。
毎年、12月と1月になると、東急世田谷線世田谷駅や上町駅周辺に位置するボロ市通りでは「せたがやのボロ市」が開催されています。400年以上昔の天正の時代に農機具やボロ布を年末に売っていたのが起源ですが、最近では食器や雑貨、衣料品を売る店や屋台が中心となっています。
世田谷区の観光スポット
世田谷区の観光スポットには、都会の喧騒を忘れて自然に触れられる「等々力渓谷」をはじめ、世田谷美術館や長谷川町子美術館、五島美術館といった美術館があります。豪徳寺は縁起物として、招き猫の販売や奉納が行われているスポットです。世田谷区の観光スポットの中から、5か所を紹介します。
・等々力渓谷
等々力渓谷は、谷沢川に沿いに遊歩道が設けられた散策スポットです。東京都の名勝として指定され、湿生植物や季節の自然が楽しめるほか、横穴式古墳、武蔵野礫層という地層も目にすることができます。等々力渓谷は、東急大井町線等々力駅が最寄り駅です。
・世田谷美術館
世田谷美術館は砧公園内にあり、建物は建築家内井昭蔵による設計です。アンリ・ルソーやオルネオーレメテルリ、北大路魯山人など、近代から現代までの国内外の美術作品を収蔵しています。ミュージアムショップやレストラン、カフェも併設しています。世田谷美術館へは、東急田園都市線用賀駅からバスが運行しています。
・長谷川町子美術館
長谷川町子美術館は、漫画家長谷川町子さんが収集した美術作品をはじめ、長谷川町子さんの描いた漫画作品の原画、陶芸や水彩画などが展示された施設です。館内の売店ではアニメキャラクターのグッズが販売され、ここでしか買えない限定グッズも扱っています。
・五島美術館
五島美術館は、東急電鉄の創立者、五島慶太の日本や東洋の明治時代以前の美術品コレクションを展示するためにつくられた美術館です。国宝の「源氏物語絵巻」と「紫式部日記絵巻」も所蔵しています。五島美術館は、コブシやツツジなど四季折々の花が咲き誇る庭園を含めて約6,000坪の敷地に建ち、建築家吉田五十八によって、寝殿造を取り入れた建築様式で設計されました。
・豪徳寺
豪徳寺は彦根藩2代藩主の井伊直孝が、豪徳寺の猫に招き入れられ、雷雨を逃れたという言い伝えから、猫が祀られたお寺として知られています。滋賀県にある彦根城の猫のキャラクターは、この猫がモデルとなっています。諸説ある招き猫発祥の地の一つで、豪徳寺の境内では、「招福猫児」として招き猫が売られています。また、招き猫の奉納所には、大小さまざまな招き猫が奉納されています。
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