パナソニック（株）と富士通（株）は、高齢者住宅向け見守りサービスの共同実証実験を、パナソニックグループが運営するサービス付き高齢者向け住宅（以下、サ高住）「エイジフリーハウス豊中庄内栄町」（大阪府豊中市、総戸数20戸）において、6月より1年間実施する。

　実験では、パナソニックのクラウドサービス対応型エアコンと、富士通の非接触型生体センサーを融合し、部屋の温湿度などの住空間情報や入居者の睡眠状態、在・不在といった生活情報を検知。入居者のリアルタイムな住空間情報と生活情報を、パナソニックの見守りシステムに集約し、介護職員に提供するとともに、個人ごとの生活パターンに即したアラート通知の実現を目指す。

　併せて、介護職員が入居者の生活状態に応じて空調を遠隔制御する仕組みも実証。これにより、遠隔からの状態把握と空調管理を実現し、安否確認業務の負担軽減と、入居者およびその家族への安心・安全な住空間づくりを推進していく。

　同実証実験を通じ、パナソニックグループが運営するサ高住において受容性・効果を検証、2016年度中のサービス提供を目指す。