東日本旅客鉄道（株）（JR東日本）は25日、検討を進めてきた「品川開発プロジェクト（第I期）」の都市計画手続きが開始されたことを受け、計画概要を発表した。
　同プロジェクトは、2020年に「田町」〜「品川」駅間に新駅の暫定開業を目指すとともに、“グローバル ゲートウェイ 品川”として、周辺地域と連携した国際的に魅力のあるまちづくりの実現を目指している。
　東京都港区港南2丁目、芝浦4丁目、高輪2丁目および三田3丁目の各地における面積約7万2,000平方メートルの敷地において、1街区（敷地面積約1万2,700平方メートル、地上45階地下3階階建ての住宅、教育施設など）および2街区（同約8,000平方メートル、地上6階地下4階建ての文化創造施設）、3街区（同約1万3,000平方メートル、地上31階地下5階建ての業務、商業施設等）、4街区（同約3万8,300平方メートル、地上30階地下3階建ての業務・ホテル・商業施設等）を一体的に開発する。
　国際ビジネス交流拠点の顔となる新駅前の重層的な広場の整備や、駅とまち全体を一体的につなぐ交流空間を創出することで、「エキマチ一体」の都市基盤を形成。また、外国人の二ーズにも対応した多様な居住滞在機能を整備するほか、防災対応力の強化や環境都市づくりを通して都市再生に貢献する。
　予定工期は19〜24年度。
　品川駅北周辺地区は、国家戦略特別区域会議において都市再生プロジェクトに追加されており、今後、東京圏の国家戦略特別区域の特定事業として認定を受けるべく手続きが進められる予定。