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2022-06-01 00:00:00.0

女性のマンション購入、「駅距離」より「間取り」重視

 (一社)女性のための快適住まいづくり研究会は5月31日、マンションを購入した女性を対象にした、購入にまつわる条件やライフスタイル等に関するアンケート結果を発表した。同研究会の女性会員20〜60歳代のうち578人が回答。調査期間は5月2〜9日。
 はじめてマンション購入した時の年齢は、「35〜39歳」(全体の21.8%)と「40〜44歳」(同22.7%)がボリュームゾーンで、「未婚」が8割を占めた。定年後や“無年金”時代を見据え、定年延長や在宅ワークに備えようと40〜50歳代以降の女性の購入熱も高まっていることが分かった。
 購入したときの年収(税込み)については、「500万円台」(同22.8%)がトップ。次いで「400万円台」 (同21.8%)となった。また、20年に実施した前回調査と比較して「600万円台」の割合が13.0%から17.1%に上昇した。
 マンション購入を決める理由の1位は「(賃貸物件の)家賃や賃料がもったいない」(52.4%)がトップに。月々の家賃と同程度の支払いで「資産としても残せるから」(同47.8%)が続いた。
 マンションを選ぶ際に気にしたことについては、「資金計画」(52.9%)「間取り」(50.0%)「駅距離」(49.5%)がトップ3。前回調査で多かった「駅距離」よりも「間取り」を選ぶ人が若干上回り、「通勤時間」(12.3%)を意識するユーザーも減少した。コロナ禍によるテレワークをする機会が増加し、多少駅からのマンション、職場との距離があっても広く住みやすいマンションを選ぶ人が増えたと考えられる。
 新型コロナウイルスの流行で、今の住まいに対して不満や不安を感じた点については、「不安あり」が34%、「不安なし」が66%という結果となった。「ある」と回答した人からのコメントには「在宅勤務する仕様になっていなかったため、疲れがたまった」や、「家にこもることが増えて、快適な暮らしができる部屋が賃貸では無理だと思った」等が寄せられた。