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地価・市況

2018-04-26 00:00:00.0

三大都市のオフィス、賃料は緩やかに上昇

 (一財)日本不動産研究所と三鬼商事(株)で構成する「オフィス市場動向研究会」は26日、2025年までの東京・大阪・名古屋のオフィス賃料予測(18年春)を発表した。(公社)日本経済研究センターの中期経済予測に基づき、「標準シナリオ」と「改革シナリオ」で賃料を予測した。
 標準シナリオでは、東京ビジネス地区では、18年はビルが大量供給されるものの、すでにテナントが内定しているビルが多く、空室率は3.2%(17年比0.1ポイント増)、賃料上昇幅は2.8%(同1.8ポイント減)、賃料指数は117(同0.3ポイント増)となると予測。19年も大量供給が続くが、消費増税でマクロ経済の悪化が少なく、空室率は3.7%(18年比0.5ポイント増)にとどまり、賃料も0.6%上昇すると見ている。20年は大量供給が前回調査(17年秋)より減少(12万坪減の38万坪)となったことで、空室率の上昇幅も低下するが賃料はやや下落(0.9%下落)。25年は空室率が3.9%まで低下し、賃料はやや上昇するとみている。
 大阪ビジネス地区では、18年〜20年は新規供給が少なく、空室率が低下、賃料指数は18年113(17年比6ポイント増)、19年117(18年比4ポイント増)、20年119(19年比2ポイント増)、25年123(20年比6ポイント増)と拡大するとしている。
 名古屋ビジネス地区も、18〜20年の新規供給が少なく、空室率は18年3.4%(同0.9ポイント減)、19年3.0%(18年比0.4ポイント減)、20年2.6%(19年比0.4ポイント減)と低下。賃料指数は18年108(17年比2ポイント増)、19年111(18年比3ポイント増)、20年112(19年比1ポイント増)と上昇を見込む。
 一方、改革シナリオでの賃料予測では、18・19年は標準シナリオとほぼ同じ、20年以降は標準シナリオよりやや上振れ、25年は標準シナリオより賃料予測は8ポイント前後上振れすると予測している。