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沖縄いろいろ見聞記

2014年09月沖縄歳時記

『旧盆』

沖縄は、本土のお盆とは異なり
旧暦7月13日~15日の3日間にかけて行われます。
沖縄では、お盆の3日間にそれぞれに独特の呼び方もあります。
まず盆入りは「ウンケー」 あの世から祖先の霊をお迎えする日です。
中日は「ナカヌヒー」 、最後の日は「ウークイ」と言い先祖をあの世へ送りだす日です。
お盆の三日間は、家族や親戚が仏壇を囲んで過ごします。
旧盆は、正月は帰らなくても盆には帰ってこいと言われるほどの一大イベント。
お盆の期間中は、お中元を携えて各親戚を訪ね歩き祖先への感謝と親交を深めます。
また、県内各地でエイサーや棒踊り、獅子舞などの伝統芸能が催されます。
特に勇壮に舞い踊るエイサーは、地域ごとの特色もあり見応えも充分。
各地域の通りをエイサーを踊りながら練り歩く『道ジュネー』は、
旧盆の風物詩でもあります。

沖縄のお仏壇 ウークイ

「ウークイ」の日の最後には、ご先祖様があの世で困らないように、と“ウチカビ”と呼ばれるあの世のお金を燃やします。

2014年09月沖縄・住まいのトリビア

『入居の前には、味噌(ミース)と塩(マース)』

沖縄では、住まいの面でも独自の習慣があります。
たとえば、新居に入居する前にはまず、お味噌と塩を台所に置いておきます。
出来れば大安の日、潮が満潮になる前に置くのが望ましいと言われています。
沖縄では「味噌と塩は家ヌ主」という言葉があるほど、
味噌と塩は、大事なものとされています。
なぜ、味噌と塩かと言うと、塩は清めの意味があります。
味噌については昔は、味噌を作り守ればよい嫁であり、
裕福な家ほど味噌甕を多くもち、
2年味噌・3年味噌と誇りにしていたところから
受け継がれているようです。
ですから、今でも入居の前に新しい塩と味噌を台所に供え、
神様へ「これから新生活をよろしくお願いします」とご挨拶するのです。
沖縄ならではの風習「味噌と塩」。
入居時に試してみてはいかがでしょう。

味噌(ミース)と塩(マース)