スマートハウスで実現する未来

公開日：2015-01-20 00:00:00.0

スマートハウスとは何か

「スマートハウス」という言葉自体は1980年代にアメリカで生まれたもので、当時は「コンピューターによって住まいを快適にする」といった広範な意味で使われていたようです。
しかし時代は移りモバイル・インターネットが実用化・普及した今日では、スマートハウスの意味も大きく変わりました。また世界全体の喫緊の課題として「サスティナブル（持続可能）社会」の実現が叫ばれるようになり、今日のスマートハウスの概念としては
・燃料電池や太陽光発電など、再生可能でクリーンなエネルギーを利用する
・自然のエネルギーを無理なく活用する
・ITの活用などによるエネルギーの効率的な活用を実現する
などが掲げられます。

スマートハウスの未来とは

スマートハウスが従来の「省エネ住宅」と違うのは、単にエネルギー消費を減らすというだけでなく「サスティナブル」「利便性の高さ」「自然の良さを感じられる」などの先進思考がふんだんに盛り込まれている点です。
利便性を犠牲にしてエネルギーを節約するのではなく、ITや昔ながらの生活の知恵、優れた建材、先端技術によるエネルギー供給システムなどを組み合わせて従来以上に快適な住宅づくりを行ない、なおかつ「自然を汚さず、子供たちにも美しい環境を残せる」といった精神的満足感が得られるのもスマートハウスの魅力でしょう。
スマートハウスの進歩は、化石資源の枯渇やエネルギーの奪い合い、CO2削減といった世界的な問題の緩和・解消にもつながります。もちろんスマートハウスだけですべての課題が解決できるわけではありませんが、私たちの未来に明るい兆しをもたらしてくれる大きな要素となるのではないでしょうか。

日本の住宅づくりはどう変わる？

2009年、経済産業省は「スマートハウス実証プロジェクト」を公募しています。このプロジェクトにはハウスメーカー、マンションデベロッパーをはじめエネルギー・電設などさまざまな分野の企業が参加し、総合的にスマートハウスの研究・実証を行っています。

また、大手家電メーカーなどは個別の住宅をスマートハウス化するだけでなく、都市に太陽光発電施設を配置したり、家庭用燃料電池や家電総合管理システムを供給したりといった「都市ぐるみのスマート化」にも取り組んでいます。

このような研究成果が一般家庭にもたらされれば、資源小国である日本のエネルギー問題の解消にもつながりますし、安心・安全な住まいと社会づくりの実現に近づくことでしょう。
また、住宅のスマート化による高付加価値の設備や機器の登場には大きな経済効果も期待できます。

ITがもたらしたスマートハウス

たとえば、近年登場した家電の中には「人間がいる場所だけを適温に調整するエアコン」や「人間が見ていない時は自動的に電源をオフにするテレビ」などIT技術を駆使した製品が多くみられます。
英語の”Smart“には「頭のよい、賢明な」という意味もありますが、まさしくこうした技術をふんだんに採用したスマートハウスは「頭のよい住宅」といえるでしょう。
そしてもちろん、そういう住宅を選ぶ人も「賢明である」といえるのではないでしょうか。

2015-01-20 16:28:43.0

スマートハウス住宅購入省エネ

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