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省エネ効果抜群! 窓のリフォームは補助金を活用して賢く実施
公開日:2016-09-28 00:00:00.0

中古マンションをリフォームする際に、壁の断熱には気を配っても、「窓のことまでは考えていなかった」という人は多いのではないでしょうか。
普通のガラスを使った場合、冬の暖房時に熱が窓から外へ逃げる割合は全体の58%、夏の冷房時(日中)に熱が窓から入ってくる割合は全体の73%という調査結果があります(一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会の調査より)。つまり、窓の断熱性の向上は、エアコンなどの冷暖房機器の稼働率にも大きく影響しますので、省エネにつながる大事な要素なのです。
遮音や結露防止の効果も期待できる内窓の取り付け
窓の断熱性を高める方法はいろいろありますが、最も簡単なのは既存の窓に断熱スプレーや断熱シートを使う方法でしょう。
ただし、お手軽で費用があまりかからないというメリットがある一方、効果が思っていたほどではなかったり、断熱シートの色により外の景色が見えにくくなってしまうなどのデメリットもあります。
フィルム工事の施工業者などが取り扱う透明性の高い断熱フィルムもありますが、こちらは幅170cm、高さ180cmの窓1枚あたり50,000円前後と、それなりに費用がかかります。また、耐用年数が約10年なので、10年ごとの出費も考えておく必要があります。そこで、いっそのこと断熱ガラスに交換したいところですが、マンションなどの場合、サッシとガラスは共用部分に含まれますので、勝手にはリフォームできないのが実情です。
そこでおすすめなのが、既存の窓の室内側にもう1つ内窓を設け、「二重窓」を作る方法です。内窓の取り付けは専有部分のリフォームなので、自由に行えます。
窓が二重になることで、外窓と内窓のあいだに空気の層ができます。これにより、断熱のみならず、結露防止・遮音・UVカットの効果も期待できます。また、リフォーム費用は公的な補助金が利用できる場合もあります。
二重窓の設置前に管理規約をチェック!
良いことばかりに見える内窓の設置ですが、注意すべき点もあります。必ずやらなければいけないのは、マンションの管理規約をチェックすることです。一般的なマンション規約では、内窓設置のリフォームは可能ですが、マンションによっては特別な条件が設けられている場合もありますので、しっかり確認しましょう。
補助金を上手に使ってお得にリフォーム
二重窓を作るメリットでも紹介しましたが、現在、窓のリフォームには、所定の条件を満たしていれば国の補助金がもらえる場合があります。
例えば、「平成27年度補正予算 住宅省エネリノベーション促進事業費補助金」は、自分の所有する不動産をリフォームする際に利用できる補助金制度です。申込み順に審査を受け付け、申請が通ればリフォーム費用の3分の1(最大150万円まで)を受け取ることができます(ガラス・窓・断熱材など、高性能建材のリフォームの場合)。
このような制度は、申請期間内に補助金額が予算上限に達した場合、その時点で終了となる可能性がありますので、利用を希望される方は早めに行動されることをおすすめします。
断熱や遮音、結露などは、住み心地にも直結する問題です。
補助金を活用した上手なリフォームで、快適な住まいを手に入れてください。