マンション購入では満足したい、失敗したくないと誰もが思うでしょう。そのためには、購入動機や重視するポイントをはっきりさせることが、とても大切です。自分の考えを明確にすることは、自分に合う物件を探しやすくなり、最終的な高い満足度につながるからです。今回は、新築マンションポータルサイト『MAJOR７』のマンショントレンド調査vol.20を参考にして、マンション購入の動機や重視するポイントを考えてみましょう。

マンション購入の際にみんなが重視するポイントはなんだろう

「現在マンション購入を検討している理由」
1.もっと広い住まいに住みたいから
2.資産を持ちたい・資産として有利だと思ったから
3.もっと交通の便の良い（買い物や通勤に便利）ところに住みたいから
※新築マンションポータルサイト　MAJOR7「新築分譲マンション購入意向者アンケート」より抜粋

これによると、マンション購入の検討理由は「もっと広い住まいに住みたいから」が10年連続でトップとなっており、広い住まいを検討する際には賃貸ではなくマンション購入を意識していることがわかります。また、前回では6位だった「資産を持ちたい」が上昇し2位となっているのが今回の調査結果の特徴です。これは、資産としてのマンションに注目が集まっていることの表れでしょう。

では、「お金をかけてもこだわりたいポイント」の上位5位もみてみましょう。

1．駅から近いこと
2．住みやすい間取りであること
3．日照や採光がよいこと
4．免震構造など耐震性が高いこと
5．日常の買い物が便利なこと

ここからわかることは、上位5位までに、立地条件、日照や採光、耐震性という、購入後に変更しにくい項目が4つ入っているということです。ここから、後から変更できない項目が重要だと考える人が多いことがわかります。

しかし、一言で立地条件と言っても、人によって良い条件が異なります。子どもの環境を重視する場合、たとえ駅近であっても環境がふさわしくないというケース、学校や公園、スーパーなどが近いことの方が優先されるケースもあります。一方、資産としての価値を重視する場合は、駅近は必須項目となるでしょう。つまり、立地という条件の中でも、何を重視したいかを明確にする必要があるのです。

条件を絞り込んでいこう

マンション購入にあたっては優先順位をつけ、譲れない部分と妥協できる部分を明確にすることが大切になります。家族でどのような生活がしたいのかを考え、購入で重視する条件をじっくりと話し合いましょう。まずは購入を検討している動機をたくさん挙げていきます。この中で重複した要素を整理し、さらに深掘りしていくのです。立地であれば重視するポイント、耐震性は何をもって判断するのか、日照や採光であればリビングを一番に考えるなど絞り込んでいくといいでしょう。例えば、立地では駅から近いことを重視するのであれば、「駅から〇分以内」など目安となる時間を決めるとよいでしょう。こうすることで、情報収集や内覧を効率よく行うことができます。

物件購入の動機を整理することは、自分がどんな生活を送りたいか、どのような生き方をしたいかを改めて見直すことでもあります。この機会に、自分の理想の生活とは何かをじっくり考えることは、今後の人生をより豊かなものにしてくれると思います。どうしても譲れない条件を絞ることで無駄が省かれ、自分にとって本当に大切なものが見えてくるでしょう。