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所得税控除の対象にもなる! 将来を見越して考えたい「手すり」の取り付け

公開日:2016-06-20 00:00:00.0
東京消防庁の資料によると、2014年中に日常生活の事故で緊急搬送された人は約12万7000人に上り、その半数以上が65歳以上の高齢者です。高齢者の事故の内訳は、「ころぶ」事故による救急搬送が最も多く全体の80.6%、次が「落ちる」で全体の11%を占めます。また、高齢になると視力や身体機能が低下することから大きな怪我につながることも多く、「ころぶ」事故で救急搬送された人の4割以上が軽症ではなく中等症以上の傷を負っています。
このような事故を防ぐのに有効な対策の1つが「必要な箇所に手すりを付けること」です。つまずきを防止できるだけでなく、立ち上がる、歩く、座るなどの動作がしやすくなることで移動が億劫でなくなり、行動範囲を広げてくれる効果も期待できます。
 

手すり取り付けのチェックポイントは場所とバランス

手すりを付ける場所としては、玄関、廊下、居室、トイレ、浴室…と生活のあらゆる場所が考えられますが、どこにでも付ければいいわけではありません。取り付け場所を考えるには、以下のようなことを考えると良いでしょう。
 
・どこに付けるか?
人1人の全体重を支えるものなので、取り付ける場所にはある程度の強度が必要です。マンションの専有部分内の壁は「石こうボード」の場合が多く、そのままだと手すりの強度が不足するため取り付け箇所に「下地補強」と呼ばれる工事が必要となる場合もあります。
 
・邪魔にならないか?
狭い廊下に大きな手すりをつけたことで車椅子が通れなくなったりと、付け方によってはかえって邪魔になってしまうこともあります。取り付け場所や手すりのサイズは、空間とのバランスを考えて選ぶようにしましょう。
 

手すり+下地補強工事は減税の対象になる

手すりの取り付けを始めとする住宅のバリアフリー改修工事は、2009年4月1日~2019年6月30日に施工するもので、工事費用の総額や工事を行う者などの条件を満たしているものについては、一定の金額が所得税額から控除される「住宅特定改修特別税額控除」の対象となります。ただし、設置に工事を伴わない、ネジで簡単に取り付けられる手すりは対象外です。
また、手すりの取り付けは介護保険の対象にもなるので、工事着手前に市区町村の介護保険課に申請すれば、住宅改修費用20万円までについて9割の補助金を受けることができます。
 
住みやすい住まいの形は、家族の年齢や構成によって変わっていきます。
今すぐ必要ではなくても将来的に手すりの取り付けを考えているなら、クロスの張替えの際にいっしょに下地補強工事を行ってしまうのも一つの手です。もちろん、将来に備えて予め手すりを付けてしまうのもおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
 
 
 
 

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