床材の特徴を知ろう! ―フローリングが住まいの印象を左右する―

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住まいの印象、雰囲気を決めるのは何だと思いますか?例えばリビングを考えてみましょう。リビング空間を見た時、視界を占める面積が大きいものは何でしょうか?天井や壁、カーテンなどありますね。実はフローリングも、その面積の大きさから、住まいの印象を大きく左右します。今回は、フローリングについて紹介します。
フローリングの素材はどんなものがあるの?
マンションでよく使用されるフローリングの素材には、次のようなものがあります。
■複合フローリング
一番ポピュラーな床材で、耐久性や耐汚性に優れています。一枚の木板ではなく、複数の板で構成され、合板などの基材の上に、突き板という薄い木材を表面に接着してできています。最近は素材の進化にともなって性能の向上も進み、コストパフォーマンスの良い素材ということもできます。
■クッションフロア
模様を印刷したシートを透明のシートで挟み込むようにして成形された、塩化ビニールの床材です。耐水性に優れているのに加え、複合フローリングよりもリーズナブルで、ものを落下させても音が響きにくいという利点があります。
■無垢(むく)フローリング
一本の原木から切り出した「無垢材」をそのまま使用した、純粋な天然素材を指します。木が本来持つ質感を得られ、踏み心地が柔らかなものが多いというメリットがあります。年月がたつにつれて味が出てきますが、天然素材だけあって価格も高価なものが多い素材です。
人気のあるフローリング色は?
フローリングの色は、大まかに四つに分類することができます。
部屋全体が明るく、さわやかな印象になるホワイト系。ホワイト系家具でまとめてさわやかな印象に、またダーク系家具でコントラストのはっきりしたモダンな印象に、カラフルな家具でポップな印象にすることもできます。
■ナチュラル系でクリーンなイメージに
家具を選ばない、どの部屋にも相性の良い色です。木の持つナチュラルな印象で、家具によって、北欧モダンの演出も簡単にできるでしょう。
■ミディアム系でモダンに、そして落ち着きを
明るさの中にもシックな雰囲気を持つ、飽きの来ない色です。明るいホワイト系の家具とも相性がいいでしょう。床と家具を中間色でまとめる際には、色をしっかり合わせるとまとまりのある部屋になります。
■ダーク系で高級感を
重厚感、気品ある高級感を演出できます。クラシック調の家具やアジアンテイストの家具にもよく合います。またシンプルなデザインの家具を合わせるとモダンな印象になります。一方、ほこりが目立ちやすいため、こまめな掃除が必要になります。
最近ではホワイト系やナチュラル系の明るい色が好まれる傾向にありますが、高級感漂うダーク色も堅調に人気があります。フローリングは素材や色以外にも、幅や張り方も種類があり、選ぶ楽しさがある部分です。また、リノベーション済みマンションの場合は、施工後を確認することができますが、自分でリノベーションする場合や、自宅マンションをリフォームする際には管理規約をよく確認しましょう。マンションの管理規約によっては床の素材が制限されるケースもあります。