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マンションにおける破られやすいセキュリティと破られにくいセキュリティの違い

公開日:2016-06-20 00:00:00.0

目次

「マンションの良さはセキュリティの良さ」とも言われます。特に近年の分譲マンションはセキュリティが充実しており、エントランスのオートロック、防犯カメラ設置などは当たり前になっています。
それでもマンションの侵入窃盗被害は後を絶ちません。何が問題なのでしょうか。
 
 
マンションの侵入窃盗被害は戸建て住宅より断然少ないが…

警察庁の「住まいる防犯110番」によれば、住宅などへの侵入窃盗認知件数は、平成2003年の約19.0万件をピークに減少に転じ、2015年は約8.6万件まで減少しています。このうち住宅対象侵入窃盗は2004年以降減少し、2015年の認知件数は約4.6万件で前年比4.2%減となっています。
また、2015年の侵入窃盗発生場所は住宅が最も多く認知件数の59.1%となっています。その内訳は戸建住宅41.6%、3階建以下の共同住宅12.9%、4階建以上の共同住宅4.6%などとなっています。
 
警察庁のこうした統計からも、「戸建て住宅よりマンションの方がセキュリティ性は高い」と言えるのですが、侵入窃盗被害が後を絶たない事実に変わりはありません。
 

マンションの有効なセキュリティ対策とは?

マンションのセキュリティ設備で最も多いのが、オートロックシステムとエントランスなどの共用部やエレベーター内の防犯カメラシステムです。しかし、「だから安心」と言えないのがマンションセキュリティの現状です。
例えば、オートロックシステムがあっても、不審者が入居者のすぐ後ろについて入館する「共連れ」で入館されてしまう場合もあり、館内に侵入後は防犯カメラの死角を突いて映らないように非常階段出入口、ベランダなどから館内を移動。金品を物色することができてしまいます。
 
かつて、東京都心部でピッキング被害が多発したマンションがありました。そのマンションもオートロックシステムとエントランス・エレベーター内の防犯カメラシステムで「万全のセキュリティ対策」を施しているつもりでした。
ところが警察が調べてみると、非常階段出入口扉は錠付きにもかかわらず常時開錠状態、1階住戸のベランダには垣根を越えれば自由に侵入できる状態だったといいます。「表側はしっかりガードしていても裏側はノーガードだった」という訳です。
 
マンションセキュリティにおいては建物の状況、周囲の環境、専用部・共用部など領域ごとにそれに適したセキュリティ対策を行い、それらを組み合わせた総合的なセキュリティ対策が重要です。
具体的には、マンションをセキュリティ性能の高い建物にする、入居者の防犯意識を高めるなどで、そのためには次のような対策が必要だと言われています。
 
●対象物の強化(住戸に侵入しにくくする)
防犯性能の高い建物部品(CP-C認定された建物部品など)の使用で住戸の窓と玄関扉の物理的防御力を高め、侵入に5分以上かかるようにして犯行をあきらめさせる(侵入窃盗犯の約70%は5分以内で侵入をあきらめると言われている)。
 
●接近の制御(侵入窃盗犯がマンションに近づきにくくする)
不審者がマンション敷地内に入れないよう、警戒線の設定と侵入経路の遮断をする。
<警戒線の設定>
マンション敷地を門扉や塀で、誰でも自由に出入りできる部分と入居者のみが出入りできる部分に分け、出入制限がない敷地への出入口数を減らす。
<侵入経路の遮断>
隣接する建物から伝い渡りなどができないよう、仕切り板などを設置する、マンション敷地内に侵入の足場となる構造物を作らない。
 
●監視性の確保(外部からの見通しを良くする)
侵入窃盗犯にとっては「人目につかない」ことが犯行の前提。このため不審者の侵入行為を外から見通せるように照明環境の整備、見通しの改善、監視カメラ設置などを行う。
<照明環境整備>
不審者の顔と行動を明確に識別できるようエントランス内側床面、エレベーターホールなどは50ルクス以上、共用廊下、階段などは20ルクス以上の照度を保つ。一定以上の明るさを保つことで、仮に不審者が館内に侵入しても潜み隠れるスペースがなくなる。
<見通し改善>
塀やフェンスの高さを低くし、道路からマンション敷地内が見通せるようにする。生け垣の場合は死角がないように改善する。
<防犯カメラ>
エントランスは逆光補正機能のあるカメラ、屋外は暗視対応カメラを設置すると共に、侵入検知センサを監視カメラに連動させることで監視性を強化する。監視カメラは不審者に見せる場所にも設置し、侵入抑止効果を狙う。
●領域性の確保(不審者に侵入の難しさを感じさせる)
マンションのコミュニティ形成度を高め、不審者がマンションに近寄りにくい環境を作り上げる。また、マンション管理組合は防犯リフォーム工事の提案・実施、防犯意識の啓蒙と活性化支援、警察・地方自治体との連携強化、コミュニティ内の情報共有促進などにより、マンション防犯環境の向上に努めることが重要。
 
しかしながら、高度なセキュリティシステムの導入には時間と費用がかかるためすぐには実施できません。仮に導入しても、それで侵入窃盗犯を撃退できるものではありません。
セキュリティの基本は「地域や近隣の目」と言われます。コミュニティの形成度が高いマンションはこの「目」が行き届いているので、侵入窃盗犯はそうしたマンションには近づかないとも言われます。
したがって、マンションの総合的なセキュリティ対策においては「領域性の確保」が特に重要なようです。


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