ライフステージと資金計画

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マンションを購入する際に、気になることの一つが資金計画です。あなたが今どのライフステージにいるかということは、資金計画を立てるにあたり、とても大切な要素になります。人生には、結婚、出産、子供の独立、退職など、さまざまなイベントがあります。例えば、自由になるお金が多いシングル(独身)やDINKS(子どものいない共働き夫婦)、子どもの教育費など何かと支出が多いファミリーや、子どもが独立して余裕ができたシニアでは、それぞれ資金計画は変わってきます。
あなたは、今、どのライフステージにいますか?
ライフステージごとの代表的な資金計画を簡単にご紹介します。
シングル(20代独身)
自由になるお金が多い時期ですから、その分多めにローン返済に回し、返済期間を短くしましょう。返済期間が短いほど総返済額は少なくなります。変動金利型住宅ローンをうまく使って、金利の低い時期に早めに返済を済ませるのが得策です。
DINKS(夫婦共働き子供なし)
結婚はマンション購入の大きなきっかけの一つです。夫婦ふたりでの生活を続けるのであれば、シングルと同じく、変動金利型で返済を早めに済ませましょう。子どもを予定しているのであれば、出産後に妻の働き方に変化が出てくる可能性があるので、夫婦別々にローンを組んだ場合、妻の分は出産までに終えるなどの工夫もできます。
ファミリー(30代から40代後半まで)
子どもの教育費などの出費がかさむ世代です。最長35年、全期間固定金利型でじっくりと返済しましょう。30代後半から40代半ばになると、最長35年ローンを組めるのがギリギリになってくるので、早めの決断が求められます。余裕が出てくれば一部繰り上げ返済をして、できるだけ早めに返済を終えるようにしましょう。
シニア(50代からリタイア後まで)
50代からの資金計画は、リタイアするまでに返済を終えることが資金計画の大切なポイントです。それが難しい場合でも、退職金での繰り上げ返済などで返済期間を短くして、老後に住宅ローンが残らないようにしましょう。シニア世代は、頭金を分譲価格の2割以上出しての購入が安心でしょう。また、住宅ローンの返済期間としては15~25年が一般的です。リタイア直前になると、頭金を分譲価格の半額~全額出しての購入が一般的ですが、子どもと一緒に購入するなどの方法で、長期の住宅ローンを組むことも可能です。
このように、住宅ローンを中心とする資金計画の考え方は、ライフステージによって変わってきます。マンション購入時には、自分が今どのライフステージにいるのか、そして将来の生活まで考慮して資金計画を立てたいものです。