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「断熱化」のリフォームを施した家に住むと、寿命が延びる!?

公開日:2017-05-09 00:00:00.0
「スマートウェルネス住宅」とは、聞き慣れない言葉かもしれません。イメージとしては、住まいのユニバーサルデザインと考えると、理解しやすいかと思います。特定の人にとって好ましいだけでなく、若者、子ども、お年寄り、健康な人、健康でない人など、どのような立場の人でも快適に暮らし続けられる居住環境を目指す住まいがスマートウェルネス住宅です。


 
スマートウェルネス住宅の普及に公的機関も協力

 
例えば冬場など、寒い時期ほど高齢者の血圧が上がりやすくなり、循環器系の疾患にかかるリスクが高まるとされています。だとすれば、日本がこれから迎える超高齢化社会に備えて、冷え込む冬場に暖かく過ごせて居住者の血圧が上がりにくいスマートウェルネス住宅の普及は、急務といえるかもしれません。
そのため厚生労働省は、2012年から2022年までの10年間に、国民の収縮期血圧平均値の「4mmHg低下」を目標に掲げており、これが成功すれば循環器疾患を原因とする死亡者数が15,000人ほど減少すると推計しています。
また、国土交通省では、スマートウェルネス住宅の建設に対して補助金を支出するなど、その整備を率先して実施しています。特に高齢者にとって住みやすいスマートウェルネス住宅の研究のため、「住宅の断熱化」と高齢者の健康との因果関係について、2014年から約4年間にわたって調査検証が進められることになっています。


 
中間報告からわかるスマートウェルネス住宅の効果

 
2017年1月に、住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査の中間報告が発表されました。
調査は、住宅の断熱化を予定している住宅、約1,800軒の居住者、約3,600人について、リフォームの前後で健康状態にどのような変化(改善効果)が得られたのかを検証していくことが最終目標です。
中間報告ではその途中経過として、2014年から2015年の2年間で行われた、2,759人の住人の改修前の調査と165人の改修後の調査の結果が発表されました。その結果、住宅を断熱化するリフォームは、冬場の高齢者にとって、血圧が上がりにくくなる効果が得られることがわかりました。
 
詳細としては、朝に居間の室温が10℃下がると、起床時の血圧が7.3mmHg高くなることが判明しています。これはあくまで平均的な数値で、性別や年齢、前日の飲酒、喫煙など、さまざまな要因で上下します。そして、高齢者になるほど、寒さによって血圧が上がりやすくなることがわかっています。
ほかにも、居間や脱衣所の室温が18℃に満たないと、突然死のリスクが高まる入浴法(42℃以上の熱めのお湯に浸かる、15分以上の長時間入浴)をする高齢者が増えることがわかりました。
 
以上のことから、冬場でも暖かく過ごせるリフォームを施したスマートウェルネス住宅は、病気や突然死などのリスクを低下させ、高齢者の寿命を延ばす効果も期待されているのです。


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