不動産買い取り業者を選ぶコツは?失敗しない不動産買い取り業者の探し方
先読み!この記事の結論
- 不動産買い取り業者のメリット・デメリットを紹介
- 不動産買い取り業者を探す方法を紹介
- 不動産買い取り業者を選ぶ際のポイントを理解できる
こんな悩みの人にピッタリ
- 不動産買い取り業者がどのようなものか知りたい人
- 不動産買い取り業者の選び方が知りたい人
目次
不動産買い取り業者とは?
不動産買い取り業者とは、購入した不動産にリフォームなどの付加価値をつけ、転売や賃貸収入を得る業者のことです。場合によっては解体や建て替えを行うなど、全く異なる商品として活用することもあります。
不動産の買い取りは市場に向けた販売などは行わず、交渉が成立すればすぐに買い取りを行うことが特長です。現金化できるまでが早く、見積りから1週間程度で売却が完了する場合もあります。このようなことから、早急に現金化したい方などに向いている取引と言えるでしょう。
ただし、不動産会社であれば必ず買い取りを行っているわけではありません。そのため、買い取りをしてもらいたい場合には、事前に確認しておくことが大切です。不動産会社のウェブサイトなどからチェックするようにしましょう。
仲介業者と買い取り業者の違い
不動産の売却において混同されがちなのは「仲介業者」と「買い取り業者」です。売却を行う前に、これらの違いを把握しておきましょう。
まず、仲介業者とは売主さまの代わりに販売活動を行い、買主さまを探すことを業務としています。ウェブサイトや広告などを用いて、買主さまと売主さまを仲介するのです。
それに対し、買い取りでは不動産会社が売主さまから買い取りを行います。そして上記のように再販を行うことを業務としているため、両者は全く別物なのです。このような違いを理解しておくようにしましょう。
買い取り業者に不動産を売るメリット・デメリット
買い取り業者に不動産を売却する際には、そのメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。これら両方をしっかりと理解した上で、買い取りを依頼するかどうかについて判断するようにしましょう。以下では買い取り業者に不動産を売るメリットとデメリットを具体的に解説していきます。
買い取り業者のメリット
・すぐに現金化できる
買い取り業者のメリットとしてまず挙げられるのは、すぐさま現金化できることです。買い取りにおいては不動産会社が直で買い取りを行ってくれるため、売買契約を結ぶまで時間がかかりません。
仲介であれば売却までに3カ月?6カ月、長ければ年単位の時間が必要になる場合もあります。そのため、すぐに現金化したい方や、資金繰りなどの計画を調整したい方にはメリットが大きいと言えるでしょう。
・内覧の対応などをしなくても良い
仲介による売却であれば、不動産購入を検討されている方のために内覧を行う必要があります。その際は自宅を開放し、見学してもらうことになるため、その対応をしなければなりません。内覧を行えば時間や労力が必要になり、面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、買い取りを行う際には不動産業者による確認のみで済みます。そのため要望がない限りは内覧などを行う必要がなく、手間が掛かりません。このように、仲介と比較して負担が少ないこともメリットの一つです。
・仲介手数料が必要ない
仲介手数料が必要ないことも、買い取りを利用するメリットです。買い取りをしてもらう場合、不動産会社によって直接買い取りが行われるので、仲介手数料が発生しません。
それに対し、仲介では「売買価格×3%+60,000円+消費税」を上限とした仲介手数料を支払う必要があります。そのため、このようなお金を支払う必要がないことは買い取りのメリットと言えるでしょう。
・契約不適合責任が免除される
買い取りでは、売主さまの契約不適合責任が免除されます。契約不適合責任とは、売買の目的物に見えない欠陥がある場合、売主さまが買主さまに対して負う責任です。例えば、家屋を買った後でシロアリがいることが発覚した場合などは契約不適合にあたる可能性があります。
仲介では売主さまに対してこの契約不適合責任が課される場合が多いですが、買い取りでは免除となります。そのため、売却した後で欠陥が見つかった場合でも、修理費などを支払わなくて良いメリットがあるのです。
・不動産会社とのやりとりで完結する
この他にも、不動産業者とのやりとりのみで売却が行えることもメリットと言えます。
仲介であれば物件情報が広告やホームページなどに掲載され、近所の方にも知られてしまいます。
しかし、買い取りの場合は売却まで不動産会社とのやりとりで完結するので、近隣の方に知られずに売却できます。このように、近隣の方に知られることがない点も買い取りの特長でしょう。
買い取り業者のデメリット
買い取り業者のデメリットは仲介と比較して売却価格が下がることです。買い取り業者は買い取り後にリノベーションなどを行う必要があります。そのため、買い取り価格としては相場の70%程度になるとされています。
もちろん、買い取り業者そのものを使うことが良くないわけではありません。ただし、高く売却したいという方であれば仲介で売却した方が良いでしょう。買い取りにはこのようなデメリットがあることも把握しておく必要があります。
買い取り業者に不動産を売ったほうが良いケース
メリット・デメリットの両方を知った上でも、仲介と買い取りどちらにすれば良いか分からない方も多いでしょう。そこで、以下では買い取り業者に不動産を売った方が良いケースを解説していきます。買い取りを行うべきかお悩みの方は参考にしてみてください。
・事故や何らかの問題のある物件
買い取り業者に売った方が良いケースとしては、事件や事故などの問題が発生した物件が挙げられます。告知事項に該当することが隣の部屋などで発生していれば、仲介などでは買主さまが見つからない場合もあります。また、このような物件であれば仲介で契約が成立しても、後々トラブルに発展する可能性もあるでしょう。
このようなことから、事故や問題が発生した物件に関しては買い取りをしてもらう方がメリットがあると言えます。
・旧耐震基準の物件や築年数が古い物件
旧耐震基準であったり、築年数が古い物件は買い取り業者に不動産を売った方が良いかもしれません。
旧耐震基準とは、1981年5月31日までに建築確認を受けた物件において適用されていた基準です。
地震が多い日本においては旧耐震基準の物件を敬遠される方も多く、買主さまが見つかりにくいです。そのため、旧耐震基準の物件は買い取りに適した物件と言えます。
また、築年数が30年を超えるような物件についても買い取りがおすすめです。このような築年数の古い物件は、売却した後も見えない傷が発見されやすいです。売却した後に修繕費などが必要になるケースもあります。
多額の修繕費を支払うことになれば、結果的に損失となることもあり得るのです。このようなリスクを避けるためにも、築年数が古い物件は買い取りがおすすめと言えるでしょう。
・リフォームしなければならない物件
この他にも、リフォームが必要な物件は買い取りが向いていると言えます。例えば、壁が破損していたり、内装の状態が悪い物件は買主さまから見てもイメージが悪いです。そのため、仲介で売却を行う場合はリフォームやリノベーションしなければ売れ残る可能性があります。
しかし、リフォーム工事を行えばそれだけコストも掛かり、売却できたとしてもあまり手元にお金が残りません。その点、買い取りであれば内装が悪い物件でも買い取りを行ってもらえます。
このようなことから、リフォームが必要な物件に関しては買い取りの方がおすすめなのです。
買い取り業者を探す方法
不動産の買い取りをしてもらうためには、買い取り業者を探さなければなりません。その方法としては、主にインターネットで探す方法と不動産会社へ直接連絡する方法があります。以下ではそれぞれの方法について解説していきます。
方法
・インターネットで探す
インターネット上には、不動産会社の情報がまとめられたウェブサイトなどが存在します。そのようなウェブサイトから不動産会社の情報を検索し、調査を行うことが可能です。
ご自身がお住まいのエリアなどで検索すれば、おすすめの買い取り業者を見つけることもできます。もし、ウェブサイトから情報を集めたいという方であれば、利用してみてはいかがでしょうか。
・実際に買い取り業者に連絡する
ウェブサイトの情報から買い取り業者を探すことに不安を覚えるようであれば、直接連絡することも選択肢の一つです。ウェブサイト上のホームページを見れば連絡先が記載されているため、電話をかけてみましょう。
その際には対応が丁寧か、納得できる説明を行ってくれるかなど、様々なことをチェックする必要があります。直接コミュニケーションを取ってみて、信頼できそうな不動産会社を見つけましょう。
買い取り業者を選ぶ際のポイント
買い取り業者を選ぶ際にはいくつかのポイントをおさえておく必要があります。近年では不動産の買い取りを行う業者も増えていますが、中には対応の悪い不動産業者や相場より安い金額で買い叩こうとする業者も存在しており注意が必要です。以下では買い取り業者を選ぶ際のポイントについて解説していきます。
ポイント
・担当者との相性を確認する
相性の良い担当者のほうが取引も進めやすいです。
しっかりとした知識がない担当者や対応が雑な担当者を選べば後々の後悔につながります。そのため、買い取り業者を選ぶ際には、会社単位だけでなく担当者個人を見極めることも大切でしょう。
・迅速な契約を行ってくれる業者を選ぶ
買い取り業者を選ぶ際にはスピード感も大切です。価格の決定から契約に至るまで、迅速に対応してくれる業者の方が好ましいでしょう。特に早く現金化したい方にとっては、時間が掛かってしまうことは大きなデメリットになります。業者によっては契約までにかなりの日数が必要になるかもしれません。
そのため、事前にどれほどの時間が掛かるのかを確認しておくと良いでしょう。そして、迅速に対応してくれる業者に依頼するのもポイントの一つです。
・事情に合わせた取引ができるかチェックする
不動産を売却される場合には様々な事情があると思います。売主さまそれぞれの事情に合わせた取引が行えるかどうかも、業者を見極めるための重要なポイントです。
要望に対してしっかりと確認を行ってくれたり、物件の特長を理解してくれるかを確認するようにしましょう。
・買い取りの勧誘チラシに注意する
買い取り業者は不動産の転売などを行って収入を得ているので、物件を売ってくれる人を常に探しています。そのため、あえて実際の買い取り価格よりも高額な価格でチラシを作成していることもあるのです。
このような情報をもとに買い取り業者を探せば、希望する価格で取引ができない場合もあります。チラシ情報だけではなく、事前にしっかりとリサーチを行い、業者を探すようにしましょう。
まとめ
不動産買い取りは現金化するまでの時間が短く、契約不適合責任が免除されるというメリットがあります。また、内覧会の対応が無いことや、業者とのやりとりのみで完結することも魅力でしょう。
しかし、買い取り業者の見極めや担当者との相性については注意しておかなければなりません。丁寧な対応、物件の事情を把握してくれるような業者を選ぶことが大切です。
納得できる取引を行うためにも、不動産の買い取り業者は慎重に考える必要があります。
上記のことを参考にして、信頼できる不動産の買い取り業者を選ぶようにしましょう。