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不動産一括査定とは?流れやメリット・デメリットについて

公開日:2020-12-25 00:00:00.0

先読み!この記事の結論

  • 不動産一括査定の仕組みやメリット・デメリットを解説
  • 不動産一括査定サイトを使うまでの流れを紹介
  • 不動産一括査定サイトを有効活用する方法

こんな悩みの人にピッタリ

  • 不動産一括査定サイトを使うべきか悩んでいる人
  • 不動産一括査定サイトを使い損したくない人

目次

不動産一括査定とは?


売りたい不動産の査定価格を、数社の不動産会社からもらうことを不動産一括査定といいます。不動産一括査定を依頼する方法は「不動産一括査定サイトを使う」と「数社の不動産会社に直接依頼する」の2通りです。
この記事では、不動産一括査定について、不動産一括査定サイトの仕組みや使用するメリット・デメリット、一括査定サイトの活用方法を紹介します。
この記事を読むことで、あなたは不動産一括査定サイトを使うのであれば、どのように活用すればよいのか、流れもふまえて理解が深まるでしょう。


不動産一括査定の仕組みは?


不動産一括査定サイトの場合、入力されたマンションなどの不動産情報と、登録された不動産会社の情報をサイト側がマッチングします。すると依頼可能な会社のみ表示されるため、その中から選んで依頼するという流れです。
不動産会社側から見ると、担当エリアに不動産を持つ方から依頼がもらえるため、効率よく利用者を集められます。つまり、不動産会社の宣伝も兼ねたサービスです。
一方、不動産会社を自分で探す、あるいは、自分がすでにお世話になっている不動産会社に対し、査定依頼を出す方法もあります。この時、数社の不動産会社に依頼を行えば、不動産一括査定サイトと同じく、一度に数社から査定を受け取れます。


一括査定の種類

査定には次の2種類があります。

●机上査定(簡易査定)
●訪問査定

机上査定はデータだけで査定結果が出されます。査定にかかる時間も短く、必要な情報も、住所や築年数、間取りなど最低限のため、思い立った時にすぐに依頼できるのがメリットです。
訪問査定は、実際に所有する不動産に不動産会社の担当者が訪れる査定方法です。担当者が内部の様子や周囲の環境、設備の劣化具合を直接目で確認し、依頼者の売りたい理由や希望額をヒアリングしてくれます。より現状を反映した査定価格を出してもらえる査定方法です。
ただし、状況を確認するために担当者が現地を訪れることから、結果が出るまで時間がかかります。また、訪問査定のためにスケジュール調整が必要になることから、まず机上査定を受けた後に、訪問査定を受けるのが一般的です。


不動産一括査定サイトを使用するメリット


登録された不動産会社と入力された情報に基づき、マッチングを行ってくれる不動産一括査定サイトは、その利便性が大きなメリットです。どのようなメリットが受けられるか、みていきましょう。

インターネットから無料で依頼できる

不動産一括査定サイトの仕組みでも解説したように、サイトを通じて査定を依頼する側には、利用料は発生しません。不動産会社が、紹介費を不動産一括査定サイトに支払うためです。
したがって、インターネットに接続できるパソコンやスマートフォンを利用すれば、無料で不動産の査定依頼が行えます。また、査定依頼をしたからといって、必ず依頼先の不動産会社と契約しなくてはいけない、という決まりもありません。


手間と時間をかけずに比較できる

不動産会社を自分で調べて査定を依頼する場合、会社を調べる時間だけでなく、1社ずつ連絡を取る手間もかかります。不動産一括査定サイトなら、情報の入力や依頼の連絡も一括で済むため、正式な依頼を行うか悩んでいる方にとってはメリットが大きいでしょう。
また、査定価格をそれぞれ比べることで、いくらなら相場に合う適正な価格か分かりやすくなります。査定依頼が1社のみだと、その不動産会社が本当に適正な査定価格を出したのか、判断できる材料がなくなってしまうためです。


不動産一括査定サイトごと特色がある

不動産一括査定サイトは、規模や登録されている不動産会社により、さまざまな特色をもっています。大手不動産会社が多いサイトもあれば、中小不動産会社をメインとするなど、さまざまです。
サイトごとの特色をおさえて選ぶことで、自分が知らなかった地元の不動産会社を見つけられることもあります。


不動産一括査定サイトを使用するデメリット


利便性というメリットを持つ不動産一括査定サイトには、デメリットもあります。

営業電話やメールの対応が大変なことがある

不動産一括査定サイトを使った場合、依頼した不動産会社の数だけ、一斉に営業電話やメールを受ける場合があります。これは依頼した内容の確認や査定結果の報告、営業など、必要なやり取りであることが大半です。
また、サイトに登録されている不動産会社は、不動産の売買を仲介することで利益を得ています。つまり、仲介契約を行わない限り、不動産会社は利益を上げることはできません。
さらにサイトの利用料は、登録されている不動産会社側が負担していることを解説しました。査定依頼を受けた不動産会社からすると、利用料を支払っているにもかかわらず、契約に至らないは避けたいものです。
そこで、他の不動産会社よりも早く利用者に連絡を取り、一番最初に契約を結びたいと考えます。特に、人気のあるエリアの不動産や、築10年以下の物件は、多くの営業電話を受ける場合があります。


掲載されていない不動産会社がある

国土交通省によれば、2019年3月末の時点で、不動産の仲介を行える宅地建物取引業者の数は全国で124,451業者となっています。1つの不動産一括査定サイトに登録されている会社数は多くても2,000社と、全てをカバーできているわけではありません。
つまり、売りたい不動産の近くにある不動産会社であるにもかかわらず、不動産一括査定サイトを使ってみたらマッチングしなかった、ということもあります。また、必ずしも複数の不動産会社へ依頼できるとは限りません。
最初から知っている不動産会社へ依頼した方が、結果として時間も手間も省ける可能性があることは、覚えておきましょう。


不動産一括査定の流れは?


ここでは、実際に査定依頼を行う際の流れを、事前準備と合わせて紹介します。

事前準備

まずは、査定を依頼したい不動産の次の5つの情報を調べましょう。

●築年数
●住所
●土地面積
●建物面積
●間取り

不動産一括査定では、査定を依頼したい不動産の情報が正確であることが大切です。
もしこれらの情報が正確に分からない、分かる書類が見つからない場合は、法務局から登記事項証明書を取り寄せましょう。法務局の窓口での申請、もしくは、ネットまたは郵送で手続き可能です。
査定依頼に必要な情報だけなら、ネット上で同様のデータを閲覧できる、登記情報提供サービスの利用も手です。


希望条件も整理しておこう

事前準備として、いつまでに、いくらで、どのように不動産を売りたいのか希望条件を整理しておくことをおすすめします。
不動産一括査定サイトや机上査定を利用する時点では、分かる範囲で問題ありません。ただし、訪問査定を受ける際には決まっていた方が、不動産会社側もより詳細な査定をしやすくなるためです。


売りたい不動産の相場を調べる

不動産の情報が分かったら、売りたい不動産の相場を調べます。相場の調べ方については詳しくは後述しますが、相場を調べておくことで4つのメリットを得られます。

査定価格の妥当性の判断がしやすくなる
売りたい価格との差が分かる
売却にかかる費用の予測を立てられる
不動産会社の担当者の対応力が分かる


用意ができたら一括査定

不動産の情報を調べられたら、次の流れに沿って査定依頼を行います。

1.査定を依頼したい不動産の情報を入力
2.個人情報を入力
3.ピックアップされた不動産会社から選択
4.机上査定を選んで申し込み
5.不動産会社からの返答を待つ
6.厳選した不動産会社に訪問査定を依頼
7.納得できた売却プランの不動産会社に仲介を依頼

机上査定を依頼した後、連絡が受けるまで3日~1週間ほどかかります。メールでの連絡を指定しない限りは、電話で連絡を受ける可能性はゼロではありません。電話連絡を受けた際は、必ず応対するようにしてください。
また、急いで売りたい場合は、訪問査定を依頼してしまうのも手です。机上査定の結果を待つ時間をそのまま、訪問査定を受ける時間にあてられます。


一括査定で知っておきたいこと


ここまで、不動産一括査定サイトを使うメリット・デメリット、そして、利用の流れを紹介してきました。ここからは、一括査定を行う上で知っておきたいことを解説します。

査定価格は売却価格ではない

不動産会社が提案してくれる査定価格は、その会社が売却のために広告や営業を行った結果、売れる可能性がある価格です。実際に売れなければ、売却価格は分かりません。


電話ではなくメールでも連絡をもらえる

コメントや備考欄を通じて、連絡を電話ではなくメールに指定することも可能です。日中の電話対応が難しい場合は、メールでの連絡が可能です。しかし、より納得のいく査定を期待するのであれば、電話で要望や不明点をやりとりする方が良いと言えるでしょう。


最適な不動産一括査定サイトの選び方


ここでは、不動産一括査定サイトを選ぶ際のポイントと、口コミや評判をどの程度参考にしてよいかについて解説します。

不動産一括査定サイトを選ぶ際のポイント

メリットで紹介したように、不動産一括査定サイトにはそれぞれ特色があります。特色を見極めるためにも、次の4つのポイントを見ておきましょう。

●契約している不動産会社が大手から中小まで幅広いこと
●大手不動産会社に少なくとも1社は依頼できること
●売りたい不動産に適した種類で査定依頼を行えること
●対応エリア内に売りたい不動産の住所が含まれていること

不動産会社は、大手だからよい、中小だからよい、とも限りません。その不動産に適した方法で売却してくれる会社に出会えるように、不動産会社の幅の広さをチェックしましょう。
また、サイトによっては、マンションや一戸建てなど、物件の種類を選んで査定依頼が行えます。
多くの不動産一括査定サイトの対応エリアによっては、地方の郊外にある不動産の場合、査定できる不動産会社の登録がなく、対応してもらえないケースもあります。対応エリアを確認し、売りたい不動産の住所が含まれているか確かめましょう。


不動産一括査定サイトの口コミや評判は参考にすべき?

結論から言うと、口コミや評判だけを参考にするのは難しいでしょう。不動産一括査定サイトが重要なのではなく、サイトに紹介してもらった不動産会社次第で、所有する不動産の査定価格も売れ行きも変わってしまうためです。
依頼した不動産会社が、たまたまよい対応をしてくれたという理由で「この不動産一括査定サイトは便利だった」と評価しているケースもあります。あくまでも「こういう評価の人もいる」と参考程度に留め、自分に合う不動産会社を選べる不動産一括査定サイトかどうかに注目しましょう。


不動産一括査定をうまく活用するには


せっかく利用するのであれば、不動産一括査定を活用して、よりよい不動産売却を目指しましょう。ここでは、うまく活用するための3つの方法を解説します。

売却価格の相場を調べておく

不動産一括査定を行う前に、売却価格の相場を調べましょう。次の4つのメリットがあるためです。

●査定価格の妥当性の判断がしやすくなる
●売りたい価格との差が分かる
●売却にかかる費用の予測を立てられる
●不動産会社の担当者の対応力が分かる

売却価格の相場を調べる方法は、手軽さなら不動産ポータルサイト、近年の傾向も把握したいのであればレインズ・マーケット・インフォメーションの活用がおすすめです。
不動産ポータルサイトで調べる場合は、まず売りたい不動産のある地域や不動産の種類など、条件を入力して検索を行います。検索しやすいサイトも多く、思いついたらすぐ行えるでしょう。
ただし、不動産ポータルサイトで分かる価格は、その物件を売りたい方の希望する売却価格のため、査定結果とはやや違いがあります。レインズ・マーケット・インフォメーションの場合は、実際に売れた価格が分かるため、より相場感がつかみやすいでしょう。


査定で見られるポイントを把握

机上査定では物件の情報のみの査定です。しかし、訪問査定では、不動産会社の担当者が実際に現地を訪れ、次のようなポイントをチェックします。

●不動産の立地や周辺環境
●最寄り駅からの距離
●日当たりや通気性
●水回りの劣化度
●築年数
●間取り
●構造
●共用部分の充実度(マンションの場合)
●管理費や修繕積立金(マンションの場合)
●施工会社
●これまでのリフォーム履歴

共用部分や管理費は、後から変更することはできません。しかし水回りの最低限の片付けや清掃を行っておくことで、より不動産会社の担当者が査定で見るポイントを確かめやすくなります。
適切な査定結果を得るためにも、ある程度の片付けや、査定で見るポイントに関連する情報の整理は行っておくとよいでしょう。


信頼できる担当者を見極める

不動産を売る際、不動産会社の担当者とは何度もコミュニケーションをとります。不動産一括査定を利用した後、本格的に売却を行いたいのであれば、信頼できる担当者を見極めることが大切です。
査定を受けた際に、次のポイントに注目しましょう。

●査定価格の根拠を解説してくれる
●希望する条件をよく聞いてくれる
●不動産に関する知識が豊富
●質問に対する答えが明確
●売りたい不動産のデメリットも理解している
●気兼ねなく質問や相談ができる


不動産一括査定についてよくある質問


ここまで紹介してきた内容をふまえ、気になる方も多い事柄を質問形式で解説します。

キャンセルしても問題ない?

不動産一括査定を受けた後、査定価格や不動産会社の対応に納得できなければ、キャンセルを行っても問題はありません。ただし、すでに査定結果が届いている場合は、不動産会社へ直接連絡が必要です。
まだ査定結果が届いていない場合は、依頼したサイトによって対応が異なります。専用のマイページからキャンセルできるサイトもあれば、専用窓口に連絡が必要なこともあるため、個別に確認しましょう。


匿名でも依頼できる?

匿名で依頼できる不動産一括査定サイトと、そうではないサイトがあります。ただし、匿名の査定は机上査定に限られるため、訪問査定のような精度の高い査定は期待できません。


必要書類はある?

不動産一括査定サイトから依頼する場合や机上査定のみの場合、基本的には必要書類はありません。
ただし、近くにある不動産会社をいくつか選び、自分で机上査定や訪問査定を依頼する場合は、必要書類がいくつかあります。

●本人確認書類
●登記識別情報(登記済権利書)
●固定資産税納税通知書
●マンションなら専有面積が分かる書類
●マンションの維持費等が分かる書類

あわせて、あれば第三者に物件の状態を評価してもらうホームインスペクションの資料や耐震診断報告書、アスベスト使用調査報告書なども提出しましょう。より査定価格が正確なものとなります。


査定前のリフォームやクリーニングは必要?

クリーニングについては、訪問査定前に行うことで査定価格に影響することもあります。なぜなら、綺麗で印象のよい不動産の方が、不動産会社から「高く売れそうな物件」と判断してもらえる確率が上がるためです。
ただし、家全体を行うとクリーニング費用が高額になってしまいます。汚れがひどくなりやすいトイレや浴室、キッチンの水回りや、カビがひどい壁紙など、ピンポイントで行うとよいでしょう。
リフォームについては、不動産会社から査定を受けた後に、アドバイスをもらいながら決めるようにしましょう。売却時にリフォーム費用も上乗せして回収しようとすると、相場よりも価格が高くなり、不動産が売れにくくなる恐れがあるためです。
また、中古の不動産を購入して、自分で好みの部屋にリフォームしたい購入希望者もいます。自己判断でリフォームをしてしまうと、リフォームをしたい購入希望者の意向に反する場合もあるため、おすすめできません。


個人情報保護は大丈夫?

不動産一括査定サイトの多くは、査定依頼を行う不動産会社にのみ、情報を提供します。個人情報の流出は、不動産会社にとっても、不動産一括査定サイトにとっても、自社の信用に関わる事柄のため、非常に気を使っていることが大半です。
中には、どうしても個人情報の提供が気になる、という方もいるでしょう。その場合は、不動産会社に直接物件を買い取ってもらう、買い取りという方法もおすすめです。仲介を依頼する場合に比べると、やり取りを行う相手が不動産会社のみとなるため、個人情報の提供先が少なくて済みます。


まとめ


不動産一括査定サイトは、登録されている不動産会社に対し、手間をかけずに査定依頼を行えます。しかし、登録されていない不動産会社には査定依頼が行えないため、必ずしもメリットがあるとは限りません。
不動産一括査定サイトを使うのであれば、自分に合う特色を持つサイトか、査定を依頼したい不動産の住所に対応しているか、調べたうえで利用しましょう。
編集監修者情報
編集監修者
株式会社大京穴吹不動産
所在地
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-18 オリックス千駄ヶ谷ビル
設立年月
1988年12月
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