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不動産業界・住宅業界にも広がるVR技術。その活用方法とは？
公開日：2018-03-30 00:00:00.0
近年耳にすることが多くなった「VR」。VRと聞いてゲームやアトラクションを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、最近では不動産業界や住宅業界、自動車業界、観光業界といったビジネスの世界でもVR技術が使われるようになっています。
今回は、不動産業界・住宅業界においてVR技術がどのように活用されているのかについてご紹介します。
VRとは何か
VRとはバーチャルリアリティーの略称で、コンピューターなどを使って作り出した仮想空間を、現実世界のように感じさせる映像体験のことです。
VR技術で作られた仮想空間（VRコンテンツ）を体験する際、ヘッドマウントディスプレイと呼ばれるゴーグル型のデバイスを頭部に装着します。上下左右に顔を動かすと視線に合わせて画面が動き、あたかも自分がその場所にいるかのような疑似体験が可能になるのです。
物件見学 に活用されるVR技術
不動産業界では、VR技術を物件見学に活用するケースが増えています。
《完成前の物件の見学が可能》
例えば、完成前の物件で事前の見学ができない場合、イメージCGやモデルルームの見学などが物件購入の判断材料になるため、購入不安を抱く方もいらっしゃいました。
しかし、VR技術を活用すれば、その場にいるような感覚で物件見学が可能なため、購入不安を軽減することができるのです。入居前に想像していた物件のイメージと入居後に感じるギャップを、VRコンテンツによって埋めることができるため、購入する側はもちろん、販売側にとってもメリットがあると言えるでしょう。
《前の借主が退去する前でも、物件の見学が可能》
VR技術が物件の見学に活用される事例は、新築物件の場合だけではありません。賃貸物件では、入居を希望する部屋の借主がまだ退居しておらず、物件の見学ができないという場合もあります。このようなケースでも、VRコンテンツで物件を見学することができれば、早い段階で部屋の入居が決まり、空室率の改善につながるでしょう。
《物件の遠方に住んでいる方でも、物件の見学が可能》
また、入居を希望する物件の遠方に住んでいる、遠方に住む両親にも物件を確認してもらいたいなどの場合、従来は物件見学のために遠方からわざわざ現地に足を運ぶ必要がありました。しかしVRコンテンツがあれば、遠方にいても物件の疑似見学をすることができます。
さらに、短期間で複数の物件を見学したい方にとっても、VRコンテンツは便利です。物件のある場所へ移動する必要がなく何度でも見学できるため、希望に合った物件探しがしやすくなるでしょう。
このように、不動産業界では様々なシーンでVR技術が活用されています。
不動産会社にとっては、VR技術を活用することで物件案内をする人員の削減、空室率の低下、成約率の上昇が見込めますし、物件を購入する側・借りる側にとっても、物件のイメージをつかみやすいというメリットがあります。
リノベーション・リフォームでのVR技術活用方法
最近は、新築よりも安く購入できる中古物件を購入し、自分の好みに合わせて大規模にアレンジするリノベーションがブームです。しかし、中古物件は室内の汚れがひどい場合もあり、購入意欲が低下してしまうことも少なくありません。そのような場合、壁や天井、床などを表層リフォームした室内を360度見渡せるCG画像を制作し、見てもらうこともできます。
近年では、VR技術にプラスして、ある場所にスマートフォンのカメラを向けると画面内に必要な情報が提示される、AR技術（拡張現実）を使ったサービスも増えています。拡張現実とは、実際の風景に仮想的な視覚情報を重ね合わせることです。
住宅業界ではこのAR技術を使い、家具や小物でインテリアコーディネートした部屋を自由に歩き回り、自分の見たい角度から確認ができるサービスにも活用しています。実際の生活をイメージしやすくなり、購入への後押しとなっています。
おわりに
今回は、不動産業界・住宅業界において活用事例が増えているVR技術についてご紹介しました。VR技術を活用したコンテンツは、不動産会社やリフォーム・リノベーション会社だけでなくお客さまにとっても多くのメリットがあり、AR技術などの他の技術との併用によってさらに利便性を増しています。VR技術を取り入れている不動産会社やリフォーム・リノベーション会社を利用する場合は、ぜひその技術を体験してみてはいかがでしょうか。
